その品質の高さで海外から評価されるメイド・イン・ジャパン。特にファッションにおいては、近年のクラシック回帰の流れから、日本の伝統的な技術や素材までもが注目されているのだ。ここでは、日本の繊細な仕事にフォーカス。伝統カラーである黒と金を中心に、日本が世界に誇るブランドのこだわりの逸品を集めた。今回は「国産レザー」を紹介する。【特集 日本のハイブランド】

原皮の表情を生かし“粋”で高品質な革へ
国産レザーの魅力は、タンナーの高度な鞣(なめ)しの技術と質の高い原皮にある。日本最大、かつ世界でも屈指のタンナーの集積地が姫路だ。姫路のタンナーは、皮から革へ昇華する仕上げを熟知しており、柔らかく色ムラが少ないため加工に適したレザーを提供している。
それに対し北海道産レザーは、原皮そのものに価値を見出している。寒冷地育ちの牛革は、繊維の締まりがよく、コシがあって生命力を感じることができる。そのため、革の表情を生かした革ジャンに適しているのだ。
上品なレザーを求めるか、革本来の雄々しさのあるレザーを求めるか。産地を知ることで、好みにあった高品質な国産レザーを見つけられるだろう。
1.イサム カタヤマ バックラッシュ
地厚で弾力性の高い北海道産カーフレザーを採用した、ダブルライダース。ブランドのアイコン的存在の1着は、加工の過程で収縮する表情を敢えて残したデザインが特徴だ。シャープなシルエットとレザーの表面感による光沢が、洗練された男らしさを引き立ててくれる。


2.エー レザー
2022年に大阪で創業したレザーブランド。展開するアイテムはすべて純国産で、かつレザーはすべて姫路のタンナーが手がけるこだわりぶり。ソフトなカウレザーのジャケットは、ゆったりしたシルエットと上品な光沢が魅力で、旬なエレガンスを漂わせてくれる。


この記事はGOETHE 2026年3月号「総力特集:日本のハイブランド」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

