世界にはスーパーラグジュアリーリゾートが多く存在しているがそれを体験できるのは、まさに限られた人のみ。信憑性を含め情報量が少ないなか、膨大な経験値をもとに、富裕層の期待に応える会員制コンシェルジュ会社とは？ 【特集 ホテル案内2023】
未知の体験に誘う旅の案内人
世界の富裕層の旅をコーディネイトするには、圧倒的な知識や経験のみならず、人間力が必要となることは想像に難くない。そんななか、国内外から続々とオファーが舞いこむ人物がいる。会員制コンシェルジュ会社「アルカディア」のかぐみ氏だ。
「起業後、セミリタイアしていた時期もありましたが、私自身が旅好きで、今まで訪れた旅先は55ヵ国、ホテルは1000を超えます。旅狂いの旅オタクなんです」
並外れた経験の数々が、圧倒的な旅の提案につながっている。
「例えば、アフリカ圏だったら、各エリアのトップ3と言われるホテルは、実際に旅してきました。お客様が求めていることの多くは、『そこで、どんな体験ができるのか』ということなので、要望を細かく聞いて、よりパーソナルな提案をしています」
「動物のなかで象が一番好き」とかぐみ氏。象と一日過ごすユニークなアクティビティだが、象が生息する環境保護や象使いの働ける環境づくりとも関わっている。
今注目を浴びているアフリカや南米のスーパーラグジュアリーリゾートでは、リュクスなテント泊が一番人気だとか。
「『不便なく非日常を体験したい』という方には、サファリのど真ん中でも、ホテルの形状をとっているところをお薦めできるようにしています」
人並み外れた行動力と、知的好奇心から培われた経験値が、夢のような旅をかなえる。
豪華客船で訪れた南極半島ではペンギンの営巣地を観察。
Kagumi Saitsu／才津香果
ARKADEAR 代表取締役
1982年生まれ。早稲田大学法学部卒業。リクルートに勤めた後に、起業。2019年に有料会員制のコンシェルジュサービスを提供する「アルカディア」を設立。予約困難なレストラン手配、ギフト手配、プライベートジェットのレンタル、オークションからモナコの舞踏会の案内まで富裕層の要望をかなえる。
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