英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第321回。

豪華なお惣菜が並ぶ机を見て一言
ストレスが限界まで溜まった先日、デパ地下で爆買いしてしまいました。
普段は1円単位で節約するくせに、その日は値段もカロリーも気にせず、食べたいと思うものを欲望のままに買い漁ったのです。
Money doesn’t grow on trees.
うちに遊びに来た帰国子女の友人が、狭いテーブルにならぶデパ地下の豪華なお惣菜を見てそう言いました。
英語力0.5の私でもこれはさすがになにを言っているかわかりました。
直訳したら「お金は木では育たない」ですから、日本語でよく言われる「金のなる木はない」と同じ意味でしょう。
「こんなに高いおかず買ってどうするの。お金のなる木はないんだよ? また明日から節約しないといけないんだよ?」と私を叱ってくれたようです。
念のためChatGPTに例文を聞いてみたら、こんなものを上げてくれました。
Friend A: Let’s go on a luxury trip to Europe next month!
友人A「豪華ヨーロッパ旅行に来月行こう!」
Friend B: Are you kidding? Money doesn’t grow on trees.
友人B「冗談でしょ? お金はそんな簡単に手に入らないんだから」
「お金は簡単には手に入らない」「お金は無限には湧いてこない」という、お金の大切さを子供に教える際にもよく使われるフレーズとのこと。
こんな例文もありました。
Child: Can I have the latest iPhone?
子供「新しいiPhoneほしい」
Parent: No, money doesn’t grow on trees. You’ll have to wait until your birthday.
親「お金は木にならないんだから、誕生日まで待ちなさい」
直訳でも意味がちゃんとわかるし、日本でも子供達に同じように言うこともあるでしょう。英語のフレーズとしては知らなかったけれど、すぐに意味がわかって、しかもこれからも使いやすい、いいイディオムだなと思いました。
確かに、家飲みにしてはなかなかな値段になってしまいましたが、好きなものを買って友達と食べて飲んで、すっかりストレス解消になったのでよしとします。
願わくば月1くらいで開催したいイベントですが、それこそ金のなる木はないので、クリスマスや年末などの特別な日までは、我慢したいと思います。