英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第301回。

“the cat's meow”は褒め言葉だった!
Your hoodie is the cat's meow. I love the color!
先日、日本語ペラペラのアメリカ人とオンラインで話していたら、突然英語でそう言われました。
Meow(ミャオ)とは、英語でいう「ニャー」のことです。日本では猫の鳴き声が「ニャー」に、欧米では「ミャオ」に聞こえているということですが、でもまぁ猫の鳴き真似をさせたら世界中の人はだいたいみんな同じような声を出すんじゃないかなと思います。
この一文、直訳すると「あなたのパーカーって猫のニャーね。私、その色好きよ」となります。
確かに私はその日、おろしたての赤いパーカーを着ていました。
私のような40代女性が着るにはいささかカジュアルすぎるし、派手すぎるのはなんとなくわかってはいました。しかし基本在宅勤務で人に会わない生活をしていますから、真っ赤なパーカーを着ていたって、不適切ってこともないはずです。
それを「あなたのパーカーって猫のニャーね」と言われるとは、いったいどういうことなのでしょうか。
the cat's meow=すばらしい、素敵
意味を聞いてみたら、そういうことでした。
確かに猫の鳴き声ってかわいいし、いわれてみれば褒め言葉な気がしてきました。
“the cat’s pajamas”「猫のパジャマ」も褒め言葉!?
他にも同じ意味でthe cat’s pajamas(猫のパジャマ)というフレーズもあるそうです。
先ほどのフレーズにあてはめてみるとこうなります。
Your hoodie is the cat’s pajamas.
直訳すると「あなたのパーカーって猫のパジャマね」となり、まったく意味がわかりません。けれどこれも、「あなたのパーカーって素敵ね」ということになるのだそうです。
ちなみに私のパジャマは某ファストファッションブランドで購入した、熊の耳がフードについたパーカーです。これも40代女性が着るにはいささか可愛すぎるのはわかっていますが、それこそパジャマなので誰にも見せることはなく、不適切ということもないはずです。
これも蛇足ですが、先日15歳の愛猫を看取りました。命を振り絞った最期の「ニャー」はとても立派で、やっぱりthe cat's meowは最高の褒め言葉だと、猫派としては思う次第です。