AND MORE

2024.09.09

アメリカ人YouTuberがラーメンを食ベて言った“Bouncy”ってどういう意味?

英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第265回。

英語力ゼロレッスン 第265回
Illustration=Norio

もちもち、ぷりぷりの麺を表現する英単語

世界を旅して美味しいものを食べて回っているアメリカ人YouTuberのチャンネルをよく見ています。

つい最近、彼は日本に来て、日本在住のアメリカ人ラーメンマニアさんと一緒に1日3回もラーメンを食べていました。

最初の1杯を食べた時に、ラーメン案内人の方がこう言いました。

They’re bouncy.

「バウンシー」と言った気がします。「弾む」という意味の動詞bounceが形容詞になったもので「弾むような」という意味かと思われます。

けれどラーメンを食べて「弾むような」という感想ってどういうこと? 美味しすぎて心が弾んでしまったのかな? そう思った直後、旅YouTuberの方は被せるようにこう言いました。

Texture is incredible! Bouncy but not too doughy. It’s like a perfect texture.
(テクスチャーが素晴らしいよ。バウンシーだけどドウイーではない。これは完璧なテクスチャーだ)

ラーメンを食べて「テクスチャー」の話をしているので、これはきっと食感のことでしょう。そして美味しいラーメンの食感といえば、もちもち、ぷりぷり。

この「もちもち、ぷりぷり」のことをBouncyと表現したのでしょう。確かにもちもち、ぷりぷりしているものを食べると「この上でジャンプしてみたい」なんて思ったこともあるので「弾むような」という表現も納得できました。というか「弾力のある」という表現が一番正しいのかもしれません。

“Doughy”ではない麺とは?

そしてもうひとつわからなかったのは“Bouncy but not too doughy.”

の「ドウイー」の部分です。けれどこれも食感だと考えてみるとわかりました。

Doughy=生地っぽい

「ぷりぷりしているけど、そこまで生地っぽくない」

doughが麺とかパンの「生地」のことで、その形容詞となると「生地っぽい」ということでしょう。たしかにもちもち、ぷりぷりしているものは、若干生っぽく、生地の粉っぽさも最後に感じる場合があります。つまりこの場合は「生っぽくない」が近いかもしれません。

ちなみに「ドーナッツ」のスペルはdoughnutですが、これは、最初は「生地」と「ナッツ」を使ってできていたことからこう言われるようになったという説があります。

YouTuberとラーメンマニアさんが何度もBouncy!と言ってもちもち、ぷりぷりの麺を頬張っている様子を見ていたら無性にラーメンが食べたくなり、数日前にダイエットを決心したにも関わらず気がついたらラーメン屋に向かっていました。

今度、ラーメン屋でメニューに迷っている外国人の方がいたら“This ramen’s texture is bouncy! Try this!(このラーメンの食感はもちもち、ぷりぷりだよ。食べてみてよ)”とでも声をかけてみたいと思います。

TEXT=MOMOKO YASUI

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年2月号

各界のトップランナーの勝ち運アイテム

木村拓哉

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年2月号

各界のトップランナーの勝ち運アイテム

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ2月号』が2024年12月24日に発売となる。今回の特集は“勝ち運アイテム”。 各界のトップランナーたちのパワーアイテムを大調査。表紙は木村拓哉。自身のお守り的アイテム、私物のゴローズのブレスレットを身に付けて撮影に挑んだ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる