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2024.07.22

“Happy birthday”を使わずに、英語で誕生日のお祝いを伝えられる?

英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第258回。

英語力ゼロレッスン 第258回
Illustration=Norio

友人からのメッセージ“Many happy returns of the day!”の意味

先月誕生日を迎え、41歳になりました。

英語を勉強し始めたのが35歳。38歳頃までは割と真剣に勉強を続けたものの、そこから3年ほどほとんど何もしておらず、せっかく覚えた単語や発音、文法もほとんど忘れてしまいました。6年間コツコツと続けていたら、今頃英語が話せるようになっていたかと思うと悔しい限りです。

そんなことを考えている時に、イギリスに住む英語ペラペラの韓国人の友人からこんなメッセージが届きました。

Many happy returns of the day!

難しい単語はないものの、よく意味がわかりません。まぁhappyと入っているので悪い意味ではなさそうです。こっそり調べてみたらこういうことでした。

Many happy returns of the day=誕生日おめでとう

「この幸せな日が何度も戻ってきますように」というようなことを言っていて、つまり長寿を願う言葉でもあるそうです。「あと100回は誕生日を迎えられますように」というようなことでしょうか。

“much”ではなく“many”の理由

勉強が足りていない私は一瞬、「なんでmany happyなのかなぁ。much happyではダメなのかなぁ」と思ってしまいました。

調べてみたら同じような疑問を持つ英語非ネイティブの人がいたようで、いくつもの回答が英語ででていました。そこにはだいたいこんなことが書いてありました。

manyは数えることができる名詞、可算名詞につく言葉です。そしてmany happy returns of the dayというフレーズの場合、dayという数えることのできる名詞にかかっているため、muchではなくmanyなのでした。

私は「たくさん幸せが訪れますように」みたいな意味かと思い、「『幸せ』って数えられないのになんでmanyなんだろう」と思ってしまっていましたが、そもそもhappyは形容詞ですし、これは大間違いでした。

これまで誕生日のメッセージはHappy birthday一択でしたが、誕生日を祝うだけでなく長生きを祈ることまでできる、新しいフレーズを覚えることができて、41歳、ひとつレベルアップした気がしました。今後も誰かの誕生日の度に、使っていきたいと思います。

TEXT=MOMOKO YASUI

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