35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第237回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは
自分で結婚すると決めたのに感じてしまうこと
本日から2週間、1年ぶりの海外出張にでかけます。
英語をほとんど勉強していなかった1年でしたから、向こうの人と会話できるのか、仕事になるのかとても不安です。さらに旅程も複雑で、1日ごとにホテルが変わり、その国の国内線に乗って移動もしなければなりません。ホテルを間違えたり、フライトの時間や空港を勘違いしたりしないか、不安もあります。
出発前、付け焼き刃ですが、入れたオンライン英会話で「海外出張はすごく楽しみだったけど、出発が近づくにつれて面倒になってきたし、緊張してきた」と先生に言ったら、こう返されました。
Oh! You get cold feet!
cold feetなので「冷えた足」ということでしょうか。
確かにこの季節、オンラインレッスンをしているデスクの下の足が冷えるので、そのことを言っているのかもしれません。
でも出張の話とはあまりにかけ離れている気がします。
get cold feet=おじけづく
という意味でした。ケンブリッジの英英辞典にはこう意味が説明されていました。
to suddenly become too frightened to do something you had planned to do, especially something important such as getting married(自分で計画していたことが、突然に恐ろしく感じること。特になにか重要なこと、例えば結婚など)
「自分で結婚すると決めたのに、直前になって恐ろしくなる」というような時に使われる言葉だということ。例文ではなく意味の解説に、具体的な例が書かれている珍しい解説文です。今回の私の海外出張は、結婚ほど重要な事態ではないにしろ、「自分で行くと決めたのに、直前になっておじけづいている」という状態なので、英語教師はget cold feetを使ったのでしょう。
確かに旅行とか、デートとか、楽しみなことでも直前になると面倒くさくなったり、怖くなったりすることはよくあるので、けっこう使えるフレーズかもしれません。
“get cold feet”を克服するには……
おじけづいた今の私のメンタルを、なんとかポジティブな方向に持って行きたく、レッスン後“how to overcome getting cold feet(コールドフィートを克服する方法)”と入れて検索してみました。しかし、どうにも“Wearing warm socks(暖かい靴下を履け)”以外に答えがでてきません。検索の仕方が悪いのでしょう。
けれどもフライト中は足元が冷えるでしょうから、検索結果がおっしゃるように、暖かい靴下を履いていきたいと思います。
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。