35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」第138回!
「ほら起きて♡」を可愛く英語で言える!?
2年かけて英語力ゼロを0.5にしたのも束の間、勉強をサボっているとあっという間に元のゼロに戻ってしまいました。たった0.5の進歩でも大切に続けていけば、今頃1.0くらいにはなっていたのかなと、言語にとって継続は本当に大切なんだと実感しています。
オンライン英語のコースを受けるにしても、初級レベルからやり直している状態です。
そんななかで、初級コースでこう聞かれました。
What time do you usually get up?
中学生英語ですのでこれはさすがにわかります。
I usually get up at7:30.
と答えると。
But what time do you usually wake up?
と聞かれました。
最初の質問と聞き方が違うだけなので、少しイラついてこう返しました。
I’ve already said “I usually get up at7:30”
(「普段7時半におきる」って言いましたけど)
それを聞いて教師はこう答えました。
Usually I would wake up at6:00 to 6:30 but I get up at 6:30. I have gone from setting one alarm to three alarms.
(普通は6時から6時半に目覚めるかな。でも起きるのは6時半。アラーム1つから3つ設定しているから)
これを聞いてハッとしました。“get up”と“wake up”は「起きる」ということで同じことかと思っていましたが、 違うようです。
wake up=目を開ける
get up=布団から起き上がる
事実、私の目覚まし時計のスヌーズは8分おきに鳴るようになっているので、7時半に起きるなら、だいたい7時くらいから目覚ましが鳴り出します。スヌーズ3回目でやっと布団を剥いで立ち上がっているのです。
つまり“I usually wake up at 7:00 but I get up at7:30”が私の場合、正解なのです。
あまりに基本的すぎるフレーズですが、実は考えたことのない違いを発見して衝撃でした。
さらに先生はこう言いました。
My lovey dog always says “rise and shine! Mom!”
(私のかわいいワンちゃんはいつも“お母さんrise and shine!” って言うのよ)
rise and shine?
これ初級クラスなのに、なんでこんなに知らないセンテンスがあるの?
と絶望しました。
これは誰かに優しく「起きて♡」と言う時のフレーズだそうです。
この場合「起きる」というのは「ベッドから立ち上がって、でかける準備をして、でかけて、良い1日を過ごそう」ということになるみたいです。直訳すれば「立ち上がって、そして輝いて」ということ。つまり「ホラ、起きて、いい1日にしましょうね。だからハイ、まず起きて!」という、朝の優しい掛け声のようなもの。
私は寝起きが非常に悪いので(だから“wake up”から“get up”まで最低30分必要)、“rise and shine”と誰かに言えるほど朝に余裕がないのですが、海外で目覚めて誰かにこれを優しく言えるシチュエーションにはちょっと憧れてしまいました。
Illustration=Norio
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