ただひたすらに走ったり、マシントレーニングをやったり。それだけで鍛えている気になっていない? 現代のビジネスパーソンに必要なのは、痛みなく動ける真に健康な肉体。女性たちの間で“くびれのカリスマ”として大人気の「YumiCoreBody」代表のYumicoさんに、ビジネスパーソンのためのワンポイントレッスンを考えてもらった。今回は、腰痛に効くストレッチ。姿勢を改善して若々しい肉体に!【特集 魅せるカラダ2025】

“上下に引っ張りあう”が正しい姿勢
多くの人が抱える腰痛の悩み。腰が痛いと姿勢が悪くなり、姿勢が悪いとますます腰が痛くなる。そんな悪循環を断ち切るためのストレッチを教えてくれるのは、多くのメディアで活躍、スタジオとオンラインあわせて1万人以上の指導を行っている「YumiCoreBody」代表のYumicoさん。
「美しい姿勢というのは、身体が上下で引っ張りあっている状態。立っている状態なら頭のツムジと足裏がまっすぐに引っ張りあう。座っている状態ならツムジと坐骨が引っ張りあう。上に伸びるだけでなく、下の重力も感じてみると、身体をまっすぐに保てます。これが上に上にということだけを意識してしまうと、反り腰の状態になり、腰痛につながっていきます。腰回りから尻、ハムストリングスあたりを柔軟にすることで骨盤が動きやすくなり、いい姿勢を保てるようになりますよ」
姿勢がいい状態とは、骨が正しい位置にある状態だという。
「たとえばデスクワークでパソコンにずっと向き合っていると、背中が丸まり肩甲骨が上がって、そのまま固まってしまう。その悪い姿勢を長時間続けると骨格がどんどん歪んでいきます。姿勢を正しくするというのは、骨の位置を正しくしていくということ。そうすると身体の負担がどんどん減っていきますから、身体も動かしやすくなる。自分の身体にその好循環を起こすことができれば、健康的な身体、生活を得ることができるはずです」

YumiCoreBody代表。姿勢改善コアトレーナー。3児の母、専業主婦から一念発起。女性の美しい身体づくりを目指したコアトレーニングを追求し、2018年に「YumiCoreBody」を設立。現在、六本木、銀座、麻布十番、新宿、名古屋、神戸元町、大阪梅田、天神と全国に8スタジオを展開。女優やタレントなど著名人のファンも数多い。著書の累計販売数500,000部を超える。最新刊は『ユミコアで-10歳ボディを手に入れる』(ダイヤモンド社 )。
スマホやPCに向き合う時間が長い人がなりやすい巻き肩やストレートネックも、上半身の筋肉をほぐすことで改善されるという。
「ストレッチをしていくうえで大事なのは呼吸です。ゆっくり息を吐き、ゆっくり吸う。そのときに肩なら肩、胸なら胸に酸素を送り込む意識を持つことも大事です。最初はうまく動かなくても、焦らずゆっくり呼吸をしながら動作を繰り返していけば、徐々に動くようになっていきます。ほんの数分でできるストレッチですから、毎日、少しずつでも繰り返していくことで、肩こりや首痛などの悩みも減っていくと思いますよ」
1. 広背筋のストレッチ 左右各4回
背中全体をゆっくりと伸ばしていくことで、腰回りの固まった筋肉がほぐれていく。椅子に座ってやってもOK。
2. 腸腰筋のストレッチ 左右各4回
姿勢を保つために重要な、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)を伸ばす。
応用編 :本当に正しい、ボールでゴリゴリお尻ほぐし
腰痛がつらいときは、ボールを使って即効性の高い筋膜リリースを。