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2024.04.07

堀江貴文も納得。老眼・入れ歯・耳が遠い…ショックを受ける前に検討すべき“老化の定番”克服法【まとめ】

最先端医療を8年以上取材し続けている堀江貴文氏が、現代人が知っておくべき健康投資についてまとめた書籍『金を使うならカラダに使え。 ⽼化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え⽅』が発売された。今回は、この書籍の元となったゲーテの人気連載を振り返り、誰にでもやってくる“身近な老化”の対処法を紹介する。※過去掲載記事を再編

『金を使うならカラダに使え。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方』
robina weermeijer / unsplash ※写真はイメージです

日本人の多くが、補聴器の買い方&使い方を間違えている

堀江貴文(以下堀江) 聴力の低下は、仕事上の誤解や判断ミスにつながりかねない。自分で気になったら、積極的に受診や検査をすべきかも。聴力の回復には、やはり補聴器ですか。

小川 郁(以下小川) 耳に残存聴力があれば補聴器です。ただ、日本では聴覚の低下を感じても多くの方が医師の診断を受けないので、補聴器利用が望ましい難聴者の14%程度しか使っていないというデータがあります。さらに、補聴器の購入時に耳鼻咽喉科を受診した人は42%。そのためか、補聴器の満足度を調べると日本は非常に低い。2018年の調査によると、イギリス、フランス、ドイツは74〜82%の満足度ですが、日本はわずか38%。自分の難聴程度や症状の診断をせずに購入しているためと思われます。

堀江 補聴器の使用率が低いのはなぜですか?

小川 装着時の見た目への拒否感、そして、補聴器が高価で、日本では、購入に際しての公的補助がほぼないことも要因です。そしてもうひとつ、メガネと同じように、つけさえすれば聴こえるだろうと思って購入してしまうのも原因でしょう。本来、補聴器で快適に聴こえるようになるためには、聴覚リハビリテーションが必要ですが、そういった正確な情報がないまま、販売されているのが現状ですね。

堀江 今の補聴器はどんな機能を持っているんですか。

小川 耳の中にすっぽり入って目立たないものとか、耳の後ろ側にひっかけるタイプが人気です。聴き取りたい方向以外の音をカットする指向性の向上とノイズ抑制、ハウリング抑制など、機能も進歩しています。とはいえ、補聴器の装用で内耳の有毛細胞が正常な状態に戻るわけではなく、まばらな有毛細胞によって少ない情報を聴覚中枢に届けていることに変わりはありません。ですから、個々に合わせた補聴器選びと、聴覚リハビリテーションが必須なんです。

堀江 購入の仕方が重要ですね。

小川 40〜50代ですべきことは、年に1度の健診を必ず受けて、異常があったら精密な聴力検査を受けること。受診は耳鼻咽喉科で、補聴器が必要かどうかの判断もしてもらえます。日本の耳鼻咽喉科医は1万人超で、そのうちの半数くらいは補聴器相談医の資格も持っています。補聴器についての研修を定期的に受けている医師がいる医療機関がよいでしょう。補聴器の購入を決めたら、補聴器相談医に補聴器適合に関する情報提供書を発行してもらいます。補聴器購入費用の医療費控除のために必要です。購入は認定補聴器専門店という、補聴器を調整する専門スタッフがいる販売店を紹介してもらってください。そこには認定補聴器技能者という準国家資格を持った専門家がいますから、補聴器の調整とリハビリテーションを受けられます。このルートでの購入なら、自分に合った補聴器を購入でき、満足して使えると思います。

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一生裸眼で暮らせる!? 最先端の治療法

堀江貴文(以下堀江) 僕は11年前にレーシック手術をして、視力はいいのですが、さすがに最近、老眼が少しきたかなと感じています。暗いところだと細かい字が見えにくくて、同年代の友達の老眼鏡をかけてみたら、確かにきれいに見えるんですよ。

北澤世志博(以下北澤) 一般的に40代後半から老眼が始まりますが個人差があって、視力2.0くらいの人は42~43歳で老眼鏡が必要になり、1.0くらいの人は50過ぎまで大丈夫だったりしますね。

堀江 老眼って、ピント調節をする毛様体が弱ったからとか、レンズである水晶体が硬くなるのが原因といわれてますが、そもそも毛様体って弱るものなんですか? 頻繁にピント調節で動かすので、筋トレになっているようにも思うんですが。

北澤 毛様体は筋肉で、人間が起きている間は休みなく伸び縮みしているので、それ以上の動きをさせて“筋トレ”することはほぼ不可能です。遠くと近くを交互に見るのが効果的ですが、毎日5~10分は続ける必要があるので。

堀江 水晶体が硬くなるのも老眼の原因ですか?

北澤 はい。角膜の後ろにある、毛様体筋に引っ張られて厚みを変える水晶体も加齢で硬化します。原因は水晶体細胞の老化とタンパク質変性ですが、近視が強いほど早く硬くなる傾向があります。

堀江 老眼の対策として進んでいる治療にはどんなものが?

北澤 ICL、いわゆる眼内に挿入するコンタクトレンズの遠近両用版です。近視、乱視、遠視、そして老眼まで矯正できます。さらに「遠近両用」より進化して、遠方から近方までなだらかに焦点が合うレンズも出てきています。

堀江 どういうことですか?

北澤 1m先の「遠方」と、本やスマホを見る30㎝先の「近方」の2焦点だと、パソコン使用時の60~70㎝先が見えづらい。そこで遠方だけでなく、中間から近方までピントの合う多焦点のICLが出てきたんです。40代後半~50代で近眼と老眼がある方が、この多焦点のICLを入れ始めていて、スマホやパソコン、仕事を含む日常生活の範囲では裸眼で過ごせます。

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100歳まで歯を保つには食いしばりのコントロールが必要

堀江貴文(以下堀江)  先生の歯に対する考えを、ぜひゲーテの読者にお話しください。

石川 徹(以下石川) はい。昔の人間は寿命が短く、虫歯と歯周病さえ防げばなんとか持っていました。しかし人生100年時代といわれるくらい寿命が延びてくると、どんどんすり減ってしまい、歯が割れてしまうんです。現代においては歯は消耗品と考え、それに応じたケアが必要なんです。

堀江 僕を石川先生に紹介してくれた人も、歯が割れてしまったんですよね。先生の歯に関する見解や話が面白くて(笑)。「キム・ヨナの歯を見てごらんなさい。めちゃめちゃきれいでしょ。韓国人もアメリカ人も歯並びが悪いと上に行けない。そういう文化があるからきれいなんです。だからオリンピックでも勝てるんだよ」って、すごい極論。でも確かに、正しいかもなって思いました。僕はもうすぐ50歳になるけど、石川先生がおっしゃる「歯が割れる」リスクが高まる年齢ですよね。

石川 そう。実は20代の人でも特殊なライトを当てて歯を診ると、99%の人の歯にヒビが入っています。しかも歯の表面に入っているのではなく、厚みのある内側から入っているんです。歯周病はたとえ歯茎が腫れても、歯石を取り、ケアをすれば治ります。虫歯も完全に戻らないにせよ、治せばものが噛めるようになる。でもヒビは、治療が難しいんですよ。人類がこんなに長生きする予定がなかったから、歯にも、そこまでの耐久性がないんです。

堀江 30代の僕もヒビだらけでしたもんね。そして歯の健康を見極めるバロメーターになるのが、実は犬歯だという話。

石川 本来、人の歯には犬歯があり、この歯が尖っている理由は、決して糸を切るためだけじゃない。奥歯で歯ぎしりができないよう、本来は、ストッパーとして存在しているんです。それなのに、ほら(と、患者の写真を見せながら)。

堀江 わあ、犬歯が真っ平らになっている。この人は相当なゴリゴリ系ですね。

石川 そう、確実に奥歯でゴリゴリと歯ぎしりしている方の犬歯です。その結果、奥歯が割れてしまう。みんな歯が割れると、最後に食べたおせんべいが悪いみたいな話になるんですが、実は、日頃の歯ぎしりの積み重ねによる疲労骨折なんです。歯はものすごく硬いから、硬いもの同士を擦り合わせていることで、割れてしまうんですね。

堀江 僕も親知らずを抜いた際は、歯にヒビが入っていたし、犬歯もすり減っていました。歯の割れを予防する方法はあるんですか?

石川 犬歯にコンポジットレジン、いわゆる虫歯治療にも使う強化プラスティックのヘルメットを被せて、しっかり奥歯を守ることが大事です。外見的にも、犬歯に本来の長さがあって、尖っているほうが若々しく見えるというメリットもあります。

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TEXT=ゲーテ編集部

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