GOLF

2024.01.20

“肩を回して打つ”の本当の意味。ドライバーの飛距離UPショット法

今回は効率よくパワーショットを打つための肩の縦回転について。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

ドライバーショットを打つ吉田洋一郎コーチ

肩を縦回転させることで効率的なスイングに

スイングをする際、肩の回転を意識している人は多いかもしれない。「バックスイングで肩が回っていない」などと注意されて、左肩を回そうと気をつけている人も多いだろう。

しかし、肩を回すといっても、ただ肩を大きく回そうとするだけでは効率的なスイングにはならない。アマチュアゴルファーの場合、肩を大きく回そうとすると、垂直軸に対して体を回転させることが多い。

肩を水平に回すほうが体の構造的に楽だが、それではスイング軌道がフラットになり、横振りになってしまう。

横振りのスイングが決して間違っているわけではないが、極端な横振りになってしまうと振り遅れのミスが出やすくなる。特にクラブが長いドライバーは、横振りになりやすく振り遅れのミスも出やすい。

また、フラットすぎるスイング軌道の場合、縦の地面反力を使ってスイングすることが難しくなる。肩を縦回転させるほうが、縦の地面反力を使って効率的にスイングすることができるため、PGAツアーの多くの選手は肩を縦に回転させてスイングをしている。

深い前傾姿勢での素振りで下半身と肩の動きを意識する

肩の縦回転を身につけるために、前傾角度を深くして長いクラブを振る練習が効果的だ。

ドライバーなどの長いクラブで前傾姿勢を保ったまま素振りをする場合、横振りになるとダウンスイングでボールの手前を叩いてダフってしまう。ダフらずにスイングをすることができれば、肩が縦回転して適切なスイング軌道になっている状態なので、スイングをチェックする際にも有効なドリルだ。

このドリルでは、ドライバーを持ち、骨盤から体を深く前傾させてアドレスをする。その姿勢をキープしたまま、肩を縦回転させながらスイングをするというシンプルなものだ。

スイングをするときに気をつけることは、肩の縦回転と連動するように、クラブを立てて使うこと。

バックスイングの左腕が地面と平行になるポジションで、グリップエンドがボールの内側を指すようにクラブを立てるようにする。フォロースルーでも同じようにクラブを立てることで、肩の縦回転とクラブ軌道が連動しやすくなる。

もう一つのポイントは下半身を使うことだ。

バックスイングで右膝が伸び、右の股関節が引き上げられていくことで肩が縦回転しやすくなる。そして、切り返しでは左足を踏み込み、インパクトにかけて抜重しながら左膝が伸び、左の股関節が引き上げられていく。

その動きに連動して、ダウンスイングからインパクトにかけて右肩が下がりながら前に出て肩が縦回転する。腰が水平回転すると横振りになるので、股関節が斜め上に引き上がるように動かすことを意識してほしい。

下半身を連動させて肩を縦回転させれることができれば、地面反力を使った力強いスイングになる。ぜひ、肩を縦回転させる感覚を身につけて飛距離を伸ばしてほしい。

動画解説はコチラ

■連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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