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GOLF

2023.08.27

部下や友人のデビュー前に伝えたい! 最低限のゴルフマナー4選【ラウンド編】

ラウンドデビューする部下や友人に見せたい、まず知っておきたいゴルフのマナーとは。ティーチングプロの吉田洋一郎コーチがラウンド前、クラブハウス、ラウンドの3回に分けて紹介していく。ラウンド編。#ラウンド前#クラブハウス※アコーディア・ゴルフのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。

ラウンドで覚えておくべきこと

ゴルフは個人競技ですが、一緒にプレーをする同伴者がいます。お互いに気持ちのよいプレーを心がければ、楽しくラウンドができますし、リズムに乗って自分のプレーも調子よく感じられることもあります。しかし、同伴者のマナーが悪いと、どうしても相手のことが気になり、プレーに集中できません。特に初心者は最低限のマナーを守り、周囲に迷惑をかけないようにしたいものです。

同伴者と気持ちよくプレーするために覚えておきたいマナーを紹介します。

1.スロープレーは厳禁

初心者はどうしても打数が増え、1つ1つのプレーも時間がかかりがちです。しかし、遅いプレー(スロープレー)は、同伴者のリズムを崩すだけでなく、後続の人たちも待たせることになり、多くの人に迷惑がかかってしまいます。ボールを思うように飛ばせず打数が増えてしまうのは仕方がないにしても(それをなくすために練習が必要なのですが)、少し気を付けるだけでプレーをスピードアップさせることができます。

スロープレーにつながりやすいNG行為を紹介するので、そうした行為をなくして、スピーディーなプレーを心がけましょう。

  • 自分の番に気づかず、すぐに打たない
    ティーイングエリアでは、前のホールで打数が少なかった人から順に打っていきます。ティーイングエリア以外では基本的にグリーンから遠い順、グリーン上ではカップから遠い順に打ちます。自分が打つ順を把握しておき、順番が回ってきたら、直ぐに打てるよう準備しておきましょう。

最近ではルールが改正され、準備ができた人から打てるようになりました。本来の打順の人がまだ打てる状態にないときは、「お先に打ちます」などと声をかけてから打つようにするとスマートです。

  • クラブを用意していない
    2打目以降は、ボールの位置を確認しに行く前に、必要となりそうなクラブを数本持っていきましょう。特にグリーン周りではクラブの選択に迷うものです。アプローチ用のクラブを持って行ったものの、バンカーに入っていることがわかり、あわててカートに取りに戻るといったことを繰り返すと、プレーが遅くなってしまいます。グリーン周りに行くときは、最低でもアプローチ用のクラブ、サンドウェッジ、パターの3本を持つようにしましょう。
  • 素振りを繰り返す、アドレスが長い
    やたらと素振りを繰り返すのも、スロープレーの一因です。素振りは何度も繰り返さずに、1回程度にしましょう。また、アドレスしてからどのように打とうか考えて固まってしまうとスロープレーの原因になるだけではなく、周囲が待たされてイライラする要因になります。慎重になり過ぎると体が硬くなりミスショットの原因にもなるので、アドレスに入ったら時間をかけずに打ちましょう。

スロープレーにならないようにするには、前後の組との間隔や同伴者のプレーをよく見て状況を把握しておくことが大切です。スピーディーなプレーを心がけるといっても、焦ってボールを打つ必要はありません。ボールを打つ前の準備を素早く効率的に行い、自分の打順では集中してプレーしましょう。無駄な行動をしないように、常に先のことを考えてプレーしていればスロープレーにはならないはずです。

2.他の人が打つときに邪魔をしない

会心のティーショットを打った後に、つい同伴者に上手くいった要因などをあれこれ話したくなるものです。しかし、ちょっと待ってください。まだ、あなたの次に打つ人がいませんか。

スイングをする際は、意外と周囲の会話や物音が気になるものです。鳥の鳴き声や小動物が動く音、風の音などであれば、諦めもつきますが、人の会話やバッグにクラブをしまう音などであれば、イラっとしてしまうもの。もちろん、携帯電話の着信音などもってのほかです。

また、アドレスしているときに同伴者の姿が視界に入るのも集中力を削がれる原因です。打つ人の後方に立たないようにしましょう。ほかの人がボールを打つときは、できるだけ静かに、少し離れて視界に入らないようにしましょう。

3.同伴者のパットのラインを踏まない

初心者が気付きにくいのが、グリーン上のパッティングラインです。ボールがカップまで転がるラインをパッティングラインといいますが、中・上級者はグリーンの傾斜や芝の向きなどを見て、ボールがカップまでどのように転がっていくかを予測します。これを「ラインを読む」といいます。

このとき、芝に影響を与えないようにライン周辺の芝を踏まないようにするのがマナーです。カップインしたボールを拾い上げるときは、遠回りしてでも、同伴者のパッティングラインを踏まないように気を付けましょう。

4.カートの運転などプレーの進行に気を配る

キャディさんがいないセルフプレーのときは、カートの運転にも注意が必要です。全員のプレーを見ながら、効率的にカートを進める必要があります。プレーしている人からカートが離れてしまうと、カートまで走っていかなければなりませんし、グリーン周りに来た際に、カートを次のホール近くに停めていないと、ホールアウト後にカートを動かすために戻らなければいけなくなり、プレーが遅れる原因になります。たいていは上級者が上手にカートを進めてくれますが、状況を見て、同伴者のアドバイスを受けながらスムーズなカートの移動に協力しましょう。

今回紹介したマナーは最低限覚えておきたいものですが、ほかにも場面に応じたさまざまなマナーがあります。面倒に思うかもしれませんが、マナーは互いに気持ちよくプレーするためのものです。同伴者に教わりながら、いろいろなマナーを覚えていきましょう。

吉田洋一郎/HIROICHIRO YOSHIDA
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

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