ラウンドデビューする部下や友人に見せたい。まず知っておくべきゴルフマナーを解説。ティーチングプロの吉田洋一郎コーチがラウンド前、クラブハウス、ラウンドの3回に分けて紹介していく。クラブハウス編。#ラウンド前編 ※アコーディア・ゴルフのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。
クラブハウスでの注意点
ゴルフ場には「クラブハウス」と呼ばれる建物があり、そこでプレーの受付やゴルフバッグの受け渡しなどが行われます。レストランもあり、昼食やコンペのパーティーも行われ、プレーヤー同士の社交の場としての役割を持っています。クラブハウス内は老若男女問わず多くの方が利用するので、大声での会話は控えるなど、周りに配慮し行動することで、お互いに気持ちよく過ごすことができます。
1.クラブハウスに到着したときのマナー
クルマでバッグを積んでゴルフ場に行く場合、ゴルフ場についたら、まずクラブハウスの玄関前にクルマを停めて、キャディバックを出します。その場でゴルフ場スタッフに渡す場合もありますが、自分でカートに積み込むケースもあるのでそのゴルフ場の案内を確認しましょう。
クラブハウスに入ったら、同伴者だけでなく、ゴルフ場のスタッフとも挨拶を交わして、気持ちよく1日を始めましょう。チェックインを済ませ、ロッカールームで着替えなどの準備を行い、スタート時間の10分前には、自分たちのカートに集合しましょう。
2.クラブハウス内での服装
プレー時のウェアの注意点には【ラウンド前編】で触れましたが、ゴルフ場によってはドレスコードが決められています。いまはカジュアルなゴルフ場も多く、そこまで気にする必要はありませんが、例えば名門ゴルフ場では、クラブハウス内でのジャケット着用が義務付けられていることが多く、仕事関係でラウンドする接待などの際はジャケットを持って行ったほうが無難でしょう。
シューズに関しては、サンダルなどラフなシューズは避けたほうがよいです。ゴルフ場ごとにドレスコードが定められているので、前日までにホームページを確認するようにしましょう。
3.クラブハウス内の振る舞いも紳士・淑女らしく
プレーを終えた後は、クラブハウスに入る前に設置してあるエアガンなどで、砂や芝生など靴の汚れを落とし、帽子やサングラスは外します。もちろん、大声を出して話をすることは控え、喫煙マナーを守るのも当然のことです。
ゴルフは基本的に自己申告制のスポーツです。黙っていれば同伴者にルール違反を気づかれないこともありますが、それを自ら申告するのがゴルフです。自らを律して、他人に迷惑をかけないようにする大人の振る舞いが求められます。クラブハウスでは同伴者以外の多くの人と触れ合う機会がありまので、周りに配慮するようにしましょう。
吉田洋一郎/HIROICHIRO YOSHIDA
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。