質実剛健、タフで無骨なアイテムは、屈強な男らしさを倍増させるブースターだ。定番の再解釈や再構築、モダナイズで洗練と鮮度が加味された新作を纏まとえば、自ずと背筋も伸び、日々の活力もみなぎる。アウター&トップス編。人気スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1.ハイク|人気ブランドの高機能アウター、別注シリーズの最新
ここ数シーズン、リリースするたびに話題となるハイクのビオトープカラー別注。高い耐水性と透湿性を持つ機能素材パーテックス シールドを用いたパフパーカは、ハイネックのフィールドパーカデザインで、真冬の最強バディに。
2.バレンシアガ|ルーズ&タイトな着こなしのメリハリに効果を発揮
オーバーサイズのパーカは、リップストップコットン素材の本格派。フロントに配したフラップつきのポケットが、ミリタリーユニフォームを想起させ、無骨なルックスをよりいっそうタフなムードに。
3.ブリオーニ|フードの着脱でアウトドアからタウンユースに変化
マウンテンモチーフのジャガード織が、上品なカモフラージュ柄に見えるダウンジャケット。胸ポケットやサイドポケットの濃色のブラウンが全体を引き締めるアクセントとなり、着脱式のフードを外せばシックな面持ちに。
4.コム デ ギャルソン|高感度なブレンディングが着る人の個性を後押し
いわゆるモッズコートと呼ばれるM-51と、おなじみのMA-1を巧みなバランスでミックスし、高鮮度なルックスにアップデート。チャーミングな丸襟が、ウイットの効いたアクセントになっている。
5.ジル サンダー|ニュートラルカラーが自由な着こなしの一助に
カジュアルアウターの代表格であるMA-1を、淡いベージュのウールツイル素材で、モダンかつ上品な面持ちにブラッシュアップ。合わせるボトムを選ばないニュートラルなムードも斬新。
6.メゾン マルジェラ|ハンドリペアやダメージディテールがドラマを生む
シェットランドウール糸で編み上げたジップニットは、ダメージ加工や手繕いのディテールが、タフな印象をプラス。ファスナーの上げ下げで好みのニュアンスを加えて、自分らしく着こなせる1枚。
7.コム デ ギャルソン|ジャケットやブルゾンのインにさりげない驚きを
フラップつきのポケットや、フロントのファスナーディテールに、ほんのりとタクティカルベストのニュアンスを盛りこんだ1着。フラップ裏にはナイロンの裏地、ポケットはマチ入りと、細やかな仕かけが楽しい。