連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」。第29回は、調和と多様で魅了するブシュロン。
4つの異なるコードによって織りなす美
ブシュロンを象徴する4つのコード。創業者のルーツであるクチュールへのオマージュをした「グログラン」、ヴァンドーム広場の石畳を表現した「クル ド パリ」、ふたりの愛の結びつきを表した「ゴドロン」、そしてメゾンが誇る職人の匠の技「ダイヤモンド ライン」。これらを組み合わせ、フランス語で数字の「4」を意味する名を冠して、2004年に誕生したのが「キャトル」だ。
2024年、誕生から20周年を迎え、多くのカラーバリエーションを展開。異なるモチーフと素材の融合と調和は、多様性を尊ぶ今の時代を示したジュエリーともいえる。
身につける人の個性を引き立てる、すべてを包容するジュエリー
1858年にフランス・パリで創業した、ブシュロン。今では名だたるジュエラーやラグジュアリーブランドが軒を連ねるパリ・ヴァンドーム広場にハイジュエラーとして初めて店舗を構えたブランドだ。その長い歴史のなかでも、「キャトル コレクション」は、ジェンダーレスに楽しめるという点も特徴だ。
20周年を記念して改めてスポットを当てるブラウンカラーは、初代「キャトル クラシック」に採用されたもの。今という時代にふさわしく、ジェンダーも世代も問わない普遍的な魅力を備えている。
■連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」とは……
時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。だが、そのどれもがアイデンティティの表明であり、身につけた日々は、つまり人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する。