漆器のように艷やかで深みのあるパティーヌを1980年代に発案し、ブランドを唯一無二の高みへと押し上げたのが4代目オルガ・ベルルッティ氏。「靴を磨きなさい、そして自分を磨きなさい」という名言で、身だしなみと自己研鑽の重要性を説いたことでも広く知られる傑物だ。
メゾンのサヴォアフェールが息づく伝説の名品が再登場
斬新かつクリエイティヴな発想を持つ彼女が、2005年に生みだしたのが大切な品物を修繕して使うという意味を持つ「ラピエセ・ルプリゼ」コレクション。衣服の修繕跡に誇りを持っていた近世の紳士に敬意を払い、その特徴的なルックスから伝説の名作ともいわれたシリーズが、今季より始動した限定ラインで復活した。
パティーヌレザーとスクリットレザーをまさに継ぎ接(は)ぎや修繕の跡かのようにパッチワークし、ハンドステッチと手塗りで仕上げたアイテムは、思わず二度見するほどのインパクト。
メゾンの高度なサヴォアフェールを体感しつつ、物を永く使い続けるという意識も深く心に刻みたい。
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ベルルッティ・インフォメーション・デスク TEL:0120-961-859