Tシャツは、チョイスひとつで、その人のセンスが克明に示されるといっても決して過言ではない。たかがTシャツ、されどTシャツ、である。ラグジュアリーブランドの最新から、マニアも唸るヴィンテージまで、夏を彩る厳選のラインナップをご覧あれ。ヴィンテージTシャツ編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1. パティ・スミスのフォトTシャツ
1976-84年まで発行されたアメリカの伝説的音楽誌『ニューヨーク・ロッカー』に掲載されたパティ・スミスのフォトTシャツ。メイプルソープやディクテーターズといった’70年代のニューヨークアンダーグラウンドシーンを彩ったビッグネームのクレジットも見逃せない。
2. アンディ・ウォーホル美術館のミュージアムTシャツ
アメリカのミュージアムTシャツには秀逸なグラフィックが数多く存在する。ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館のヴィンテージTは、映画『トラッシュ』のタイトルを彷彿とさせるワードが胸元に。黒地にシルバーのフォントもクール。
3. ザ・スミス『ハットフル・オブ・ホロウ』のジャケ写プリントTシャツ
1984年にリリースされたザ・スミスのコンピレーションアルバム『ハットフル・オブ・ホロウ』のジャケ写プリントTシャツ。バンドのナイーヴな一面を映しだしたようなグラフィックが、今見てもまったく古さを感じさせないインパクトを添えている。
4. レッド・ツェッペリンのツアーTシャツ
レッド・ツェッペリンの1975年のツアーでスタッフが着用したTシャツは、ツートーンのラグランスリーブや、かすれて味わいの出たレタリングプリントなどが時代を感じさせる逸品。ボディは、ヴィンテージTシャツではおなじみのラッセルボディ。
5. ニック・ナイト『SKINHEAD』のカバーフォトTシャツ
ファッションフォトグラファーとして今では大御所となったニック・ナイトの、1982年にリリースした初の写真集であり出世作の『SKINHEAD』のカバーフォトTシャツ。写真集よりもややワイドにトリミングしてあるのがまたフォトプリント好きを唸らせるディテール。