スポーティながら子供っぽくならず、上品で大人らしく見える最上級なTシャツを厳選。※2023年5〜6月掲載の【2023夏の最上級ギア】記事を再編。
2. 1枚で決まる! エルメス、究極のポケットTシャツ
3. パックTシャツの最高峰! ジル サンダー+の別格下着
4. スポーティだけど上品! グッチ、最上級Tシャツ
1. ブルネロ クチネリ、大人のための極上Tシャツ
数ある衣類のなかでも、Tシャツは最もシンプルな服のひとつである。
そしてその分、誤魔化しが効かない服ともいえる。素肌に直接着るため、着用者は着心地の善し悪しを瞬時に実感する。また1枚で着ると、素材の品質やシルエットの美しさも自ずと際立つからだ。
ブルネロ クチネリの定番であるフェイクレイヤードTシャツは、まさに誤魔化しなど一切ない最上級Tシャツである。
素材には超長綿の代名詞であるエジプシャンコットンを用い、密に編み上げたコットンジャージーを使用。
シルクのような滑らかさとコットンならではの爽快な着心地が味わえる。また、きめ細かく自然な光沢を帯びた上品な表情には、Tシャツながらエレガンスすら感じるほどだ。
2. 1枚で決まる! エルメス、究極のポケットTシャツ
左胸にポケットが付いたTシャツが登場したのは1940年代。米軍の兵士に支給されたものが嚆矢(こうし)といわれている。
軍用品らしい実用性を求めた末の仕様だが、たったひとつのポケットが、下着だったTシャツを1枚でも着られる服へ進化させたことは特筆に値するだろう。
そんなポケットTシャツをさらに進化させたのがエルメスの新作だ。
コットン100%の撥水ジャージーを使用し、左胸には絶妙にカラーが異なるテクニカルファブリックでポケットをプラス。
パネル状の切り替えと斜めに配したアングルポケット、さらにドローコード入りの裾にも同じテクニカルファブリックを用いることで、たった1枚着るだけでモードの洗練をも体現できるTシャツとなっている。
3. パックTシャツの最高峰! ジル サンダー+の別格下着
下着を出自とするTシャツは、毎日着替えるゆえにある程度の枚数が必要だ。そんな実用的ニーズに応えるべく、合理性の国アメリカで誕生したのが3パックTシャツである。
今もTシャツは下着としてのアイデンティティを失っておらず、パックTも存在するが、毎日の着替え前提で使い捨て感覚のものが多い。
だが、ジル サンダー+の3パックTシャツは別格だ。オーガニックコットンを用い、密に編み上げた生地はしっかりしつつも実になめらかで抜群の着心地。繊細な光沢もあり、洗練されたシルエットも相まって、白Tシャツながら一枚で着ても絵になる。
またワイドすぎないのでインナーとしても着やすい。長らく愛したくなる、最上級の下着ならぬ上着だ。
4. スポーティだけど上品! グッチ、最上級Tシャツ
日常着の代表格であるTシャツはライフシーンに幅広く浸透している。そのひとつがスポーツTシャツだ。
涼しく快適で動きやすいTシャツは、夏のスポーツには不可欠だが、そんな日常のスポーツウェアとしてのTシャツをモードという非日常へと昇華させたのがグッチである。
夏用のスポーツユニフォームから着想したグッチの新作Tシャツは、通気性に優れるメッシュファブリックがベース。さらに通常はチームカラーやエンブレムが入る部分にブランドモチーフを用いることで、あたかもグッチが率いる架空のスポーツチームのユニフォームのような一着となっている。
ひとたび袖を通せば、スタイリッシュかつラグジュアリーな“チーム グッチ”の一員となれるに違いない。