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ENTERTAINMENT

2024.03.04

ジャズヴォーカル&ピアノの女王 ダイアナ・クラールの、極上スタンダードアルバム

今、チェックしておきたい音楽をゲーテ編集部が紹介。今回は2024年5月から日本ツアーを行う、ダイアナ・クラールの『ターン・アップ・ザ・クワイエット』。

ダイアナ・クラール

ため息のように艶めかしいハスキー・ボイスのバラード

2024年5月にジャズ・シンガーでピアニストのダイアナ・クラールが来日。東京、大阪、名古屋、広島でショーを行う。彼女の魅力はため息のように艶めかしいハスキー・ボイスだ。ステージはバラードを軸に展開。音数少なくひたすらムーディだ。

「歌を愛していれば、その思いは必ずリスナーのハートに届くはず。私の声は美しさを増すはず。そう信じて歌っているの」と1999年に会った時に語っていた。

彼女のアルバムはスタンダードが主だったが、2003年にエルヴィス・コステロと結婚し転換期を迎えた。

「彼は私の内側にあるものをオープンにした。こんなアグレッシブな気持ちになれて幸せ」

夫のいざないで本気で作詞・作曲を始めた彼女はのろけた。

音楽はいちだんとブルージーに。ポール・マッカートニーのジャズ・アルバムに参加し、デイヴィッド・フォスターとも組んだ。レジェンドたちとの出会いでダイアナの声には、さらに豊かな音楽性がにじんでいった。ミュージシャンシップは磨かれ、グラミー賞を5回受賞した。

彼女のピアノは伴奏にとどまらない。歌うように響く。鳴っていないスペースがロマンティックな空気を生む。ダイアナのショーは男女で出かけたい。

『ターン・アップ・ザ・クワイエット』
『ターン・アップ・ザ・クワイエット』
ユニバーサルミュージック¥2,808
現状の最新作は2017年発表のスタンダード集。2024年5月8日から日本ツアー。詳細はこちら

Kazunori Kodate
音楽ライター。近著は『不道徳ロック講座』(新潮新書)、『ジャズ・ジャイアントたちの20代録音「青の時代」を聴く』(星海社)。他に『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』(新潮新書)など著書多数。

TEXT=神舘和典

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