CAR

2024.07.20

ラグジュアリーなスポーツカーへと昇華した、アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」

アストンマーティンの中で、スポーツカーとしての性能を極めるモデル「ヴァンテージ」。大幅改良した新型はアグレッシブで洗練された美しいデザインと、ワイドで低いスタンスによってスポーツカーとしての迫力を増強。最新テクノロジーとインテリアを備え、ウルトラ・ラグジュアリー・カーへと昇華した。

走るアストンマーティン「ヴァンテージ」
前モデルに比べて、全幅を30mm拡大し、グリルの開口部を38%大型化。一見、見た目にはそれほど変化していないように見えるが、高速安定性が向上。重量配分は50:50。

ラグジュアリーとスポーツが融合したクルマ

アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」の国際試乗会がスペイン・セビリアで開催された。アストンマーティンは1913年に創立されたラグジュアリーとスポーティを極める英国スポーツカーブランドで、その名を世界的に広めたのは映画『007』シリーズのボンドカーでの採用であろう。110周年を迎えた2023年を機に、さらなる至高のウルトラ・ラグジュアリー・ブランドへと進化を見せている。

そのひとつが2024年4月、東京・銀座にある5つ星ホテル「ザ・ぺニンシュラ東京」の中にオープンした最先端の新ショールーム「Aston Martin Ginza」だ。国際試乗会でも世界中から集まった記者へのプレゼンテーションに、オープン時のこのトピックは盛りこまれていたが、それも日本を重要なマーケットと考えているからであろう。

さて、スペイン・モンテブランコ・サーキットと一般道で行われた新型ヴァンテージの試乗会だが、滞在したホテルでまず目にした、開発に携わるF1レーサーのフェルナンド・アロンソ氏が華麗に走行する映像におのずと期待が高まる。

アストンマーティン「ヴァンテージ」の後ろ姿
タイヤはヴァンテージ用にチューンされたミシュラン パイロットスポーツS5 AML。

実際に乗ってみると改良版とはいえ、多数の新技術を導入し、走りが大きく進化したことを実感した。

一番のトピックである新しい「エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(ESP)」で車両の横滑りを防止し、「E-Diff(電子制御式ディファレンシャル)」でコーナリング性能を向上させ、ヴァンテージ初採用の8段階の「アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)」で駆動輪のグリップ力を調整してくれる。

ドライブモードでは長距離を快適に走るためのモードを捨て、トラックモードやスポーツモードを採用し、“快適”よりも“冒険”をクルマに組みこんだ。

まさに新生「ヴァンテージ」の始まりだった。

Aston Martin Vantage

SPEC
エンジン:4.0ℓ V8ツインターボ
ボディサイズ:全長4495×全幅2045×全高1275mm
車両重量:1605kg
最高出力:489kW(665PS)/6000rpm
最大トルク:800Nm/2750-6000rpm
価格:¥26,900,000

問い合わせ
アストンマーティン ジャパン https://www.astonmartin.com/ja/

TEXT=吉田由美

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