ランボルギーニの新型「ウラカン・ステラート」の国際試乗会が行われたのは、米国カリフォルニア州パームスプリングスから約100㎞離れた砂漠のど真ん中にあるサーキット。1周3.75㎞のコースは、舗装路とダート路面が両方楽しめるコースになっていた。連載「NAVIGOETHE」とは……
二刀流なクルマ
ボディに目をやると、長方形のラリーライトや天井に設置されたダクト、プロテクションやリアディフューザーなどによって、力強さと個性がボディに加わる。ランボルギーニのHead of Design、ミィティア・ボルケルト氏はこう語る。
「オンロードもオフロードも楽しめます。ジャンプをしてもオフロードで映えるようにデザインしました」
実は欧米はクルマのジャンプシーンの人気が高く、もちろんラリー競技も人気が高い。
ステラートはドライブモードに“RALLY”を設定する。フロントに駆動力配分を増加させ、ダートコースではラリードライバーのようにドライブできる。足元を支えるのは大型ブロックを備えた19インチのオフロードタイヤでオールテレーン仕様の、ブリヂストンと共同開発した「Dueler AT002」だ。
クネクネ曲がるコースを少しずつ確認しながら徐々にスピードアップ。タイヤがしっかりグリップしてくれるのと、さりげない制御が入るのか常にクルマの挙動は乱れることがなく、ステアリングで車両の向きを自分の身体で受け止めながらコントロールしていくので、クルマを操っている感が強いのだ。
サーキットドライブのあとは、約200㎞の公道ドライブ。設定されたコースのなかには広大な荒野にある40㎞の一本道も。オフロードだけでなく、オンロードでの直進安定性も実感した。
――オンロードとオフロード。変化の時代を乗り切るためには従来の常識で物事を考えていては難しい。強みを生かしつつ、違う領域のイノベーションも纏うウラカン最後のガソリンモデルは、最高の二刀流だ。
LAMBORGHINI HURACAN STERRATO
ランボルギーニ会心の作「ガヤルド」からV10エンジンと4WDを踏襲した後継車として登場した「ウラカン」。「ウラカン・ステラート」は内燃エンジンのみを搭載した最後のモデルとして登場。「ウラカンEVO」をベースに車高を44㎜アップ。専用デザインやサスペンションを設定し、世界1499台限定。¥31,165,367[税抜]
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