孤高のイタリア人画家であり、20世紀を代表する巨匠ジョルジョ・デ・キリコ。初期より描き続けた自画像や肖像画から、画家の名声を高めた形而上（けいじじょう）絵画、そして晩年の新形而上絵画にいたる100点以上の作品が揃う大回顧展が開催される。
カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館（フランチェスコ・フェデリコ・チェッルーティ美術財団より長期貸与）
© Castello di Rivoli Museo d'Arte Contemporanea, Rivoli-Turin, long-term loan from Fondazione Cerruti © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
初期から晩年までの作品が世界中から集結
自然現象の背後にある認識できない世界を描いた形而上絵画こそ、デ・キリコの代名詞。その初期作品は世界中にちらばっているため、今回まとめて見られるまたとない機会だ。
そのほか、展覧会では彫刻や挿絵、そして舞台衣装のデザインなども展示され、さまざまな角度からその魅力を感じ取れるだろう。
東京以外にも2024年9月からは神戸市立博物館で開催。そのユニークな世界観に刺激をもらいたい。
「デ・キリコ展」
会場：東京都美術館（東京都台東区上野公園8-36）
会期：2024年4月27日（土）～8月29日（木）
開場時間：9：30～17：30（金曜～20：00、入室は30分前まで）
休館日：月曜（他HP参照）
料金：一般¥2,200ほか
