色彩の魔術師と呼ばれるフランスの芸術家アンリ・マティス。今開催中の展覧会ではその晩年、精力的に取り組んだ切り紙絵に焦点を当て、人生で最後に到達した記念碑的な表現を垣間見ることができる。
切り紙絵の大作が日本初上陸!
目玉はニース市マティス美術館のメインホールで来場者を迎える、切り紙絵の大作《花と果実》だ。
5枚のカンヴァスがつながった構成で、サイズは4×8mにおよぶ。マティスの作品で最も大きな部類に入る大作が、本展のために大規模な修復が行われ初来日した。
最晩年に切り紙絵を応用し、建築の室内装飾や司祭服をデザインしたマティス芸術の集大成、ヴァンスのロザリオ礼拝堂を体感できる空間も再現。創造の歩みが行き着いた先を感じたい。
「マティス 自由なフォルム」
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
会期:2024年2月14日(水)〜2024年5月27日(月)
開場時間:10:00-18:00(入館は30分前まで)
休館日:火曜(※2024年4月30日は開館)
料金:一般¥2,200ほか