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2026.08.14

西武柳沢の味噌炒め定食、代々木上原の水餃子…識学・安藤広大のソウルフード3選

「1時間かけても食べに行きたい」「ふと思い出して無性に食べたくなる」。そんな一皿こそ、真のS級グルメなのかもしれない。5,000社以上に導入されてきた組織マネジメント理論「識学」を提唱する安藤広大氏が選ぶのは、学生時代から愛する定食屋、経営者として人を招く店、そして父の味を受け継ぐラーメン。人生で出合った忘れられない3つの味を紹介する。【特集 心震えるS級グルメ】

西武柳沢の味噌炒め定食、代々木上原の水餃子…識学・安藤広大のソウルフード3選

識学・安藤広大の人生を支えた、忘れられない3つの味

「S級グルメならば、絶対にここ」

識学代表取締役社長​・安藤広大氏が即答したのは、西武柳沢の定食屋「明喜屋」だ。

早稲田大学ラグビー部の練習場が近くにあったことから、代々部員がアルバイトを担い、安藤氏もそのひとり。

「皿洗いから配膳までやっていました。賄いではお腹いっぱい食べさせてもらい、本当にお世話になりました」

学生時代から行けば必ず頼むのは、レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め、通称「レバカラ」だ。唐辛子入りとはいえ、辛さはマイルド。甘辛な味は、常連から「世界一ご飯に合うおかず」とも言われている。

「最高に​旨いし、ボリュームもある。こう話しているだけで食べたくなる​(笑​)。今も食べたくなると、1時間かけて通っています」

当時お世話になったお礼にと、現在は行く度に1万円を払い​、残額をラグビー部の後輩たちのために残していくほど、この味と店への安藤氏の思いは特別だ。

また、ふとした時に思い出し食べたくなるというのが、東京・代々木上原「Konel(コーネル)」の水餃子と、コンソメで炊いたおでんだ。

「​“捏​(こ)ねる​”がテーマのイタリアンなので、コースの​なかに水餃子が入っているんです」

中華料理店でも勤務していたシェフが作る水餃子は、ポルチーニなどが入った餡にモチモチの皮の食感が楽しめる。

「他にもコンソメで炊いたおでんなど意外性あるメニューも。コースのみですが、そんな自由さが楽しいんです」

おでんは卵やトマト、キャベツだけのロールキャベツなど常時数種類。好きなものを​2つ選ぶことができる。

味はもちろんのこと、毎回感心させられるが店舗運営のスムーズさだという。

「スタッフはシェフとサーバーのふたりだけ。それなのに、客としてまったくストレスを感じたことがない。料理の天才とサービスの天才がこの店の味と心地よさを​つくっているのだと思います」

そして安藤氏の味の原点となるS級グルメ、それが大阪・高槻で父が営むラーメン店「孝来」のしょう油チャーシューラーメンだ。

昭和54年にJR茨木駅前にオープンし、37年間地元に愛されていた店だったが、立ち退きのために一度は閉店。2019年に安藤氏のサポートもあり復活した。

「このラーメンこそ、僕の味の基本。この味で育ったと言える父のラーメンを、失くしたくないと思ったんです」

高級小麦粉で作る麺、味を馴染ませるためしっかり寝かせるチャーシュー、絶妙のタイミングで仕上げるスープ、すべてが父ひとりで一から作る自家製だ。

目指すのは家庭料理のようにホッとする味と、店名である​「二番の味 孝来​」には「誰かの一番の味が遠くの場所にあったり、見つけられなかったら、孝来のラーメンが二番の味になる」という意味が込められているが、安藤氏にとっては、まさになくてはならない我が家の味。今は通販で送ってもらい、家族とともに東京の自宅でも楽しんでいる。

幼少期から学生時代、そして経営者としての安藤氏を支え、ふと思い出しては衝動的にでも食べたくなる、それが安藤氏のS級グルメなのだ。

識学・安藤広大氏のS級グルメ3選

1.次の世代へも​つなぎたい、忘れられない一皿
明喜屋「レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食」

「当時はおかずもご飯も大盛に。でも今は単品とビールを頼んで、当時できなかった大人の楽しみ方をしています​(笑​)」

安藤氏のような早大OBの経営者やアスリートが、今も日本中から訪れる明喜屋。数あるメニューのなかでも安藤氏イチ推しが「レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食」。甘辛味にご飯がすすむ。

明喜屋「レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食」
「レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食」¥1,000

2.経営者をもてなしたい一軒。味とサービスに宿るプロ意識
Konelの「水餃子」と「おでん」

「クライアントである経営者の方をお連れすることが多いですが、堅苦しい会食というよりもじっくり会話をしたい時はこの店に」と、確かな味と自然なもてなしに信頼を置く。

3.自らを育てた味の基本は、父のラーメン
二番の味 孝来「しょう油チャーシューラーメン」

「この味で育ったと言ってもいいラーメンが、自分の味の基本です」

約37年間、茨木駅前で地元の方たちに愛されて続け、現在は高槻で安藤氏の父が営むのが中華料理店「孝来」。安藤氏が幼少期から食べているラーメンは通販も可能だ。

二番の味 孝来「しょう油チャーシューラーメン」
「しょう油チャーシューラーメン」¥1,000
識学・安藤広大氏
安藤広大/Kodai Ando
識学 代表取締役社長。1979年大阪府生まれ。早稲田大学卒業。大学時代はラグビー部に所属し、勝敗と向き合う厳しい環境で4年間を過ごす。NTTドコモ入社後、営業としてキャリアをスタート。上場企業への転職を経てマネジメントに携わるなかで、「人のやる気」や「人間力」に依存する組織運営に限界を感じ、識学と出合う。誤解や錯覚を排した明確なルールと仕組みによるマネジメント理論に強く共感し、事業部の立て直しでその有効性を実証。2015年に株式会社識学を設立し、創業4年足らず(3年11ヵ月)東証グロースに上場。現在は延べ5,000社以上の組織改革を支援している。組織マネジメントに関する著書は『リーダーの仮面』などベストセラー多数。「がんばっている人が、正しく報われる組織を増やしたい」という思いが、識学の根底にある。

TEXT=牛丸由紀子

PHOTOGRAPH=鈴木規仁

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