GOURMET

2026.01.06

トップリーダーたちが酔いしれる、超弩級の青山ワイン会に潜入

ルフレーヴ、コシュ・デュリ、DRC……。そんな偉大なブルゴーニュワインばかりがこれでもかと開く、青山の地で行われたエクスクルーシブなワイン会に潜入した。【特集 弩級のSAKE】

青山ワイン会に参加したリーダーたち
左から、シーラホールディングス 代表取締役会長 グループ 執行役員CEOの杉本宏之氏、ONODERA GROUP グループ代表CEOの小野寺裕司氏、ダイニングイノベーション グループ ファウンダーの西山知義氏、幻冬舎 代表取締役社長の見城徹、GMOインターネットグループ グループ代表の熊谷正寿氏、エイベックス 代表取締役会長の松浦勝人氏、ジャパンエレべーターサービスホールディングス 代表取締役会長兼社長 CEOの石田克史氏、リスト グループ代表の北見尚之氏。

青山で没入型ワイン体験

ブラックスーツに身を包み、気鋭の企業リーダーたちが集まったのは、去る2025年12月1日に誕生した「OMAKASE 青山ガーデン byGMO」。熊谷正寿氏が代表を務めるGMOインターネットグループのプロデュースによるイマーシブ体験型文化施設である。

最先端のビジュアルテクノロジーと空間演出を融合させ、ディナー会やアートイベントなどの開催を盛り上げるというこの施設。そのオープニングを飾るエキシビションがBAR「青山ワイン会」だ。

森の中の隠れ家をイメージしたエントランスを抜けると、そこは544脚のワイングラスで装飾されたシャンデリアの灯る空間。圧巻のシャンデリアの下には4つのスタンディングテーブルがあり、アペリティフとアミューズが配られ、映像がスタートする。

壁三面と床に映しだされるのは美しいブルゴーニュ地方の葡萄畑。特に神に祝福されし土地、ヴォーヌ・ロマネについてはロマネ・コンティを筆頭とするグラン・クリュのクリマが詳細に紹介される。そしてあたかもヴォーヌ・ロマネの村の中を散策しているかのように、時折り吹き抜けるそよ風を感じながら、DRC、ルロワ、エマニュエル・ルジェなどの館を通過。ブルゴーニュにしばしば訪れ、すべてを知り尽くした熊谷氏ならではの演出だ。

さて、今宵集いしメンバーは、いずれも企業のトップでワイン通。特にブルゴーニュの魅力に取り憑かれた者ばかり。エイベックスの松浦勝人氏、ONODERA GROUPの小野寺裕司氏、ダイニングイノベーションの西山知義氏、ジャパンエレベーターサービスホールディングスの石田克史氏、リストの北見尚之氏、シーラホールディングスの杉本宏之氏。そしてホストを務める熊谷氏である。

サプライズの余興に見城ソムリエが登場

映像が終わり、幕が開けばそこに現れるのは一日8名のみのゲストを迎え入れるバー。するとそのカウンターの向こうには、見慣れた人物がタキシード姿で立っているではないか。幻冬舎の見城徹である。驚きと笑いに包まれる会場。これも熊谷氏の仕組んだサプライズで、この日最初のワインをソムリエに扮した見城のサービスで楽しんでいただこうという趣向なのだ。

パニエに納まるそのワインは、オスピス・ド・ボーヌの「マジ・シャンベルタン・キュヴェ・マドレーヌ・コリニョン2022」。出だしからジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュである。オスピス・ド・ボーヌとは中世に建てられた施療院で、篤志家から寄進された葡萄畑を耕しワインを醸造。その販売で得た利益を病にかかった貧しい人々の治療費に充てていた。1859年以降は競売でワインを売るようになり、今日、その売り上げはボーヌ市立病院の運営資金に充てられているという。

ラベルには落札者の名前が刻まれるのが決まりで、このワインにはGMOインターネットグループとある。マジ・シャンベルタンはオスピスが所有する最上のクリマのひとつだが、この2022年から4年連続で毎年樽を熊谷氏が落札している。

抜栓したマジ・シャンベルタンの澱が回らぬよう、パニエに入れたまま慎重にグラスへと注ぐ見城。ホストテイスティングした熊谷氏から「結構です」の言葉をいただき、6名のゲストに注ぎ回る。

さて、ワインのアテはというと、銀座「鮨 あらい」の鮨。なんと店主の新井祐一氏自らが出張っての握りである。当初はお弟子さんをお借りする予定だったが、事情を知った新井氏が「俺が握る」と言い張り、店を休みにしてまでの参上だ。マグロは当然豊洲の「やま幸」からで、この日のために特別に競り落とした逸品が用意された。

ブラインドで当てまくる無双のブルゴーニュ通たち

無事一本目のサービスを終えて見城も自分の席につくと、「青山ワイン会」のソムリエから各自にグラスに注がれた白ワインがサーブされた。ラベルを見ずに銘柄を当てるブラインドテイスティングだ。

熊谷氏が「バタール・モンラッシェ」というと、「シュヴァリエ・モンラッシェ」と見城。「バタールはもっとまったりしてるよ」と反論する。どちらもピュリニー・モンラッシェ村のグラン・クリュ(バタールは隣接するシャサーニュ・モンラッシェ村にもまたがっている)だが、一般的に斜面の上部にあるシュヴァリエのほうが石灰質が強くミネラリーで、下部のバタールは粘土がちな土壌でどっしりというのがセオリーだ。

杉本氏が「ルフレーヴのシュヴァリエで、ヴィンテージは2017年」と収穫年まで特定してみせると、見城が「ルフレーヴなのは間違いないが、まだ固く閉じ気味だから2021年」と応戦。正解はドメーヌ・ルフレーヴのシュヴァリエ・モンラッシェ2021年だった。「ルフレーヴではずせませんよ」と高笑いの見城である。

最初のブラインドを当て、雄叫びを上げる見城。

2本目以降は併設するブルゴーニュワイン専門店「青山ブルゴーニュ.shop」でワインを選ぶシナリオのはずが、見城の勝ち逃げを阻止すべく熊谷氏によるブラインドテイスティングがさらに続く。出てくるのはコシュ・デュリをはじめ、超弩級のワインばかり。赤ワインの一本目、DRCのラ・ターシュ1985年は皆、頭を悩ますなか、小野寺氏だけがクリマ、ヴィンテージを完璧に唎き当てた。

この晩8人が空けたワインの総額を算出するのは野暮というもの。ただ、ブラインドではラストのリシュブールを除いて誰かしらが正解、もしくは限りなく正解に迫る強者ぶり。真のブルゴーニュ・ラバーによる狂乱の一夜であった。

Wine List

この晩空いた弩級のワインたち。

1.マジ・シャンベルタン・キュヴェ・マドレーヌ・コリニョン2022
  オスピス・ド・ボーヌ
2.シュヴァリエ・モンラッシェ2021
  ドメーヌ・ルフレーヴ
3.ムルソー・ジュヌヴリエール2020
  コシュ・デュリ
4.コルトン・シャルルマーニュ2016
  コシュ・デュリ
5.ラ・ターシュ1985
  ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
6.リシュブール1978
  ルモワスネ・ペール・エ・フィス

【特集 弩級のSAKE】

この記事はGOETHE 2026年2月号「総力特集:その一滴が人生を豊かにする、弩級のSAKE」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=柳忠之

PHOTOGRAPH=筒井義昭

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