なぜ同じ時期に、順調にいく人と、何をやっても裏目に出る人がいるのか。実は多くの経営者が、その答えを求めて占いを“判断材料”として活用しているという。六星占術の創始者・細木数子の教えを受け継ぐ細木かおりさんが、誰にでも必ず訪れる20年間の宿命大殺界との向き合い方を語る。

成功と失速を分けるのは「運気の周期」という視点
なぜ同じタイミングで事業を始めても、飛躍する人と失速する人がいるのか。なぜ努力しているのに、物事がかみ合わない時期があるのか。
その理由を「運気の周期」という視点でひもとくのが、50年ほど前に故・細木数子が考案し、現在は娘の細木かおりさんが提唱している六星占術だ。
運命周期は、どの星人であっても「種子」「緑生」「立花」「健弱」「達成」「乱気」「再会」「財成」「安定」「陰影」「停止」「減退」という12の運気が、12年、12ヵ月、12日の順で巡る。なかでも「陰影」「停止」「減退」の時期は「大殺界」とされ、エネルギーが大きく減退し、不運や不幸に見舞われやすいとされている。
しかし、同じ時期に大殺界を迎えていても、トラブルが連続する人もいれば、大きな災難に遭わない人もいる。その理由について、かおりさんはこう語る。
「運命は“命を運ぶ”と書きます。この世に生まれてから、自分の判断や選択によって運んでいくもの。対して宿命は、“命が宿る”と書くように、先祖から受け継いだものを含め、その人に最初から備わっているものです。その人の根っことなるものが宿命で、枝葉のように変化していくのが運命だと考えると、わかりやすいと思います」
運命は自分で変えられるが、宿命をコントロールすることは難しい。だからこそ、宿命を知り、上手につきあうことが重要になるのだという。
人生が大きく動く20年間が、誰にでも用意されている
人生は、「白照星」「妙雅星」「光美星」「静雲星」「緑水星」「大善星」「風行星」「大木星」「火竹星」「香創星」という10の宿命星に支配されており、誰にでも一定の順でそれぞれ10年間ずつ現れる。それが、六星占術の考え方だ。
「古代中国では、本来天から授かる寿命は120年と考えられていました。そのうち20年間が“宿命大殺界”と呼ばれる時期にあたります。それがいつ訪れるかは人によって違いますし、その時期に何が起こるかも、どの宿命星に支配され、どのように過ごすべきかで違ってきます」
「大殺界」という言葉の印象から、宿命大殺界=災難の時期と捉えられがちだ。しかし、かおりさんは「必ずしも悪いことばかり起こるわけではなく、成功をつかむ可能性もある、浮き沈みの激しい時期」だと説明する。
「みなさん実感されていると思いますが、人生には波があります。人生を筒にたとえるなら、生まれてから死ぬまでエネルギーがその筒の中でアップダウンを繰り返しているようなもの。宿命大殺界にあたる20年間は、その筒がスパッと切れている状態で、アップダウンの範囲を制御するガードがありません。つまり、自分の選択や判断次第では、どこまでも上昇することもあれば、どん底まで落ちてしまうこともあるということ。六星占術では、前者を“陽転”、後者を“陰転”と呼んでいます」

1978年、東京都生まれ。母・細木数子のマネージャー兼アシスタントを経て、六星占術の継承者となる。六星占術と自身の人生経験を活かし、経営相談から恋愛、家族の人間関係の相談まで幅広く人生に寄り添うアドバイスをする。対面にて直接相談者の話を聞く個人鑑定に加え、延べ1,500万人が利用する六星占術公式占いサイトを監修。毎年出版する『六星占術による あなたの運命』など著書多数。YouTube「細木かおりチャンネル」も好評。
細木数子が40代で一気に世に出た理由
陽転の代表例が、かおりさんの母でもある故・細木数子だ。1978年、40歳で宿命大殺界に入り、44歳で最初の著書を出版。これがベストセラーとなり、以降、占星術師として人気を博し、テレビでは何本もの冠番組を抱え、雑誌で連載を持つなど、マスコミでも注目されたのは周知の事実である。
「宿命大殺界の最初の10年間、母が支配を受けていたのは、知識や情報によって多くの人を魅了するという『大善星』。とくに40代から60代でこの星の支配が重なると、新しい商売や事業を始めても失敗するリスクはほとんどないと言われています。後半の10年間は、奉仕や愛情を本質に持つ『緑水星』の支配を受けていて、個人の悩みや人生相談にも力を注ぐようになりました」
細木数子が芸能人をはじめ、さまざまな人の人生相談に乗る『ズバリ言うわよ!』(TBS)が放送されていたのは、2004年から2008年だが、そのベースがつくられたのが宿命大殺界の後半だったというわけだ。
もちろん、誰もが細木数子のように陽転して成功をつかむわけではない。何をやっても裏目に出てしまい、人生の底を味わうなど、陰転し、苦しい時期を過ごす人もいる。その差はどこにあるのか。
「何よりも大切なのは、“知ること”です。いつ宿命大殺界が訪れるのか、その時期にどの宿命星に支配されるのかを知り、準備すること。正しく理解し、運の流れに乗れば、陽転させることも可能です」
次回は、宿命大殺界をはじめ、六星占術を人生やビジネスにどう活かすべきか。具体的な向き合い方、乗り越え方について聞いていく。

