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2023.10.10

見つけたら即購入を!プレミアムな北海道ワイン9選

東西に長い日本列島は、テロワールも百花繚乱。造り手の個性もあいまった、その多様性を存分に楽しみたい。すでに入手困難なワインばかりだが、見つけたら即購入を。今回はワイン賢者5人が選ぶ、北海道のプレミアムワインを紹介する。【特集 日本ワイン】

プレミアムな北海道ワイン9選

北海道ワインの特徴
長野県に次いでワイナリーの設立が活発な北海道。赤は絶大な人気のピノ・ノワールに加えてツヴァイゲルト、白はシャルドネ、ドイツ系品種に注目が集まる。

1. 多田ワイナリー「2021 メルロ ブラン・ド・ノワール」

じんわり染み入る味わいが、繊細な寿司を引き立てる

1901年から続く「多田農園」が2016年に設立したワイナリー。代表の多田繁夫さんが、北海道・岩見沢を拠点にするナチュールのキーパーソン、ブルース・ガットラヴさんのもとで習得した野生酵母によるワイン造りを行っています。

メルローを白ワイン仕立てにした珍しいキュヴェは、白ワインとしてリリースされていますが、可愛らしいピンク色で、しかも優しい微発泡。ガリのような甘酸っぱいニュアンスがあり鮨に合うワインです。(選者・菊地)

多田ワイナリー「2021 メルロ ブラン・ド・ノワール」
種類:白
品種:メルロー100%
産地:北海道空知郡
価格:¥4,510
公式サイトはこちら

 

2. 相澤ワイナリー「さちろぜ2022」

日本の固有品種「山幸」で、酸の魅力に開眼!

札幌の日本ワインバー「スギモト酒店」で出合った、山幸という品種のロゼワインは、梅シソのニュアンスに、どこか懐かしさを感じる“さくらんぼキャンディ”のようなチャーミングな酸味が魅力。ワインの酸の美味しさは飲み慣れていないとわからないですが、私はこの「さちろぜ」に教えてもらいました。

完全無農薬にこだわり、生産本数が少ないので、ぜひ探してみてください。ヤマブドウや山幸のジュース&ジャムもお薦めですよ。(選者・ひぐち君)

相澤ワイナリー「さちろぜ2022」
種類:ロゼ
品種:山幸99%、その他1%
産地:北海道帯広市
価格:¥4,510
公式サイトはこちら

 

3. 農楽蔵「フミヅキ・ブラン」

仲間との連携で育む、持続的なワイン造りと食文化

香ばしいナッツ、わずかなバニラに白桃の香味。フルボディで北海道のシャルドネの実力をこれでもかと見せてくれます。自園は化学合成農薬、化学肥料、除草剤不使用。自生酵母で発酵させ亜硫酸無添加。

造り手の佐々木賢さん・佳津子さんはフランスの国家資格取得の最強コンビで、畜産農家、チーズ生産者、料理人らと連携し、函館一帯のサステナブルなものづくりの実現に邁進しています。2023年9月に函館から北斗にワイナリーが移転。(選者・鹿取)

農楽蔵「フミヅキ・ブラン」
種類:白
品種:シャルドネ100%
産地:北海道北斗市
価格:¥5,500
公式サイトはこちら

 

4. ワイン畑 浦本「tanemaki」

畑ファーストのワインは、赤や白の範疇を超える

白ワインの清々(すがすが)しさと赤ワインの奥行きが混在する魅惑的かつ個性的な味わい。造り手の浦本忠幸さんはまだ34歳で、ブルース・ガットラヴさん、近藤良介さんといった日本のナチュラルワインシーンを牽引したふたりの下で経験を積んでいます。

栽培もワイン醸造も家族との暮らしに取りこみたいと岩見沢に移住して開園。抜群のセンスを活かした、ジューシーで飲み心地の優しいスタイルが真骨頂です。2023年春、念願のワイナリーを設立しました。(選者・鹿取)

ワイン畑 浦本「anemaki」
種類:赤
品種:ピノ・ノワール、ゲヴュルツトラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、レンベルガー
産地:北海道岩見沢市
価格:¥3,850

 

5. 平川ワイナリー「オストレア 2022 テール・ド・ヨイチ」

北の食材とのマリアージュに、牡蠣という名を冠した1本を

このワインは生牡蠣が大好きな造り手の平川敦雄さんが、牡蠣に合うように仕こんだワインです。華やかな花の香りに、レモンやグレープフルーツのような酸味、さらには海を感じるミネラル感があり、「余市牡蠣」との相性は抜群。料理が美味しくなるワインを造りたいという、醸造家の想いがこのワインにはこめられています。

土地の個性を味わってもらうため、敢えて品種は非公開。“グラスの中に映しだされる風景”をご堪能ください。(選者・ひぐち君)

平川ワイナリー「オストレア 2022 テール・ド・ヨイチ」
種類:白
品種:非公開
産地:北海道余市町
価格:¥4,950
公式サイトはこちら

 

6. ランセッカ「2022 早花咲月 ロゼ」

余市の若手のなかでも一目置かれる造り手!

余市のスター生産者、「ドメーヌ タカヒコ」の曽我貴彦さんの数少ない教え子のひとりである山川惇太郎さんが、2020年に立ち上げた「ランセッカ」。彼は実家が農家で、大学も農学部です。農業者としてブドウの力を見る目には、強い愛情とこだわりを感じます。

2022年、自社畑のワインをファーストリリースしましたが、すでにファンがついていて大人気。ナイアガラの微発泡は、チャーミングな香りとうまみに溢れる優しい味わいが魅力です。(選者・遠藤)

ランセッカ「2022 早花咲月 ロゼ」
種類:ロゼ
品種:ナイアガラ85%、キャンベル・アーリー15%
産地:北海道余市町
価格:¥1,980
公式サイトはこちら

 

7. 山田堂「ヨイチ ミュラー 2021」

日常を華やかに演出する、高品質なテーブルワイン

2021年に農家から畑を受け継ぎワイナリーを始めたのが、山田雄一郎さん。スペインでワイン造りを学び、帰国後は山梨で修行。その後、ドメーヌタカヒコで研修もしています。

彼が目指しているのは、クオリティの高いテーブルワインです。この1本は、スクリューキャップとカジュアルなスタイルながらも、ゆっくり1年半かけて蔵熟成。ブドウの香りと果実味を、あますことなく引きだすセンスと高いスキルを感じることができます。(選者・遠藤)

山田堂「ヨイチ ミュラー 2021」
種類:白
品種:ミュラー・トゥルガウ100%
産地:北海道余市町
価格:¥3,080
公式サイトはこちら

 

8. ロウブロウ クラフト「ノーナイアガラ 2022」

注目の造り手のファーストヴィンテージ

2023年10月に誕生したばかりのワイナリーが「ロウブロウ クラフト」です。造り手は、地元に根差したワイン造りを目指す赤城学さん。彼もまた、「ドメーヌ タカヒコ」の曽我貴彦さんのもとで修行しています。

この1本は、健康に熟した無農薬のナイアガラを野生酵母で仕こみ、亜硫酸塩なども不使用。果実感あふれる香りと優しくも溌剌とした酸があり、穏やかな味わいのなかに深い旨みが味わえます。今後も彼の挑戦に目が離せません。(選者・遠藤)

ロウブロウ クラフト「ノーナイアガラ 2022」
種類:泡
品種:ナイアガラ100%
産地:北海道余市町
価格:¥2,200
公式サイトはこちら

 

9. モンガク谷ワイナリー「楢Nara」

フィールドブレンドで、土地や造り手の個性を表現

この「楢」は日本において、無名ともいえる品種ピノ・タージュが主体のフィールドブレンドです。フローラルな香りに包まれ、蜜のような甘やかな印象で、複数品種のブレンドからもたらされる柔らかい酸味が全体的に感じられます。旨みもあって、合わせる料理も幅広く複数のお皿と楽しめるはずです。

ヨーロッパにおける「オーク(楢)の存在」のように、飲み手に寄り添えるような、驚きと感動を与えられる新しいワインです。(選者・矢田部)

種類:白
品種:ピノ・タージュ75%、ピノ・ノワール10%、ピノ・グリ10%など
産地:北海道余市町
価格:¥3,850
公式サイトはこちら

Selector

鹿取みゆき氏
鹿取みゆき/Miyuki Katori
ワインジャーナリスト
20年以上前から日本ワインのシーンを取材。“日本ワインの母”と呼ばれるほど造り手たちからの信頼も厚い。著書に『日本ワイン99本』(プレジデント社・共著)、『日本ワインガイド』(虹有社)など。
髭男爵 ひぐち君
髭男爵 ひぐち君/Higuchi-kun
1974年生まれ。1999年にお笑いコンビ・髭男爵を結成。ワインエキスパートの資格を取得し、日本ワインのオンラインサロンも主催する。著書に『髭男爵ひぐち君の 語る 日本ワインサロン』(三栄)。
菊地良実氏
菊地良実/Yoshimi Kikuchi
wa-syu バイヤー
1981年生まれ。日本ワインの楽しさを提案する「wa-syu OFFICIAL ONLINE SHOP」に立ち上げよりバイヤーとして参加。紹介したワインは、wa-syu(https://wa-syu.com)から購入可能。
矢田部匡且氏
矢田部匡且/Masakatsu Yatabe
東京エディション虎ノ門ヘッドソムリエ
1984年生まれ。ホテリエとしてキャリアを開始し、星つきレストランでソムリエとして従事。2022年より現職。休日はワイナリーを巡り造り手の思いをゲストに届ける。ASIインターナショナルソムリエ。
遠藤友紀雄氏
遠藤友紀雄/Yukio Endo
丸い遠藤商店
1960年生まれ。小樽にあるオーダーメイドの米とワインのショップ「丸い遠藤商店」店主。1980年代から小樽ワインを販売し、現在では後志地方のワインを中心に取り扱う。余市の造り手との交流も盛ん。

【特集 日本ワイン】

TEXT=西原幸平(EATer)、Ena

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