日本ワインの飛躍が目覚ましい。なかでも年々、注目度が高まっている産地が、北海道。地形と気候に恵まれた「ワインの神に愛された土地」が最注目エリアだ。今回は、函館の「ド・モンティーユ&北海道」を訪れた。【特集 北海道LOVE!】
ドメーヌ・ド・モンティーユといえば、ワイン通なら誰もが知るブルゴーニュの名門中の名門。その当主、エティエンヌ・ド・モンティーユ氏が、余市のドメーヌ・タカヒコのピノ・ノワールを口にして驚愕。これほど素晴らしいワインができるならと、海外進出の候補地として日本の北海道に目をつけた。
土壌や気候条件などを丹念に調べ上げ、フランスの専門家に相談。ブドウ栽培に最適とのお墨つきをもらったのが、函館市西部の山裾(やますそ)だったという。
2019年にブドウの苗を植栽。品種は当然、ブルゴーニュ原産のピノ・ノワールとシャルドネだ。ブドウが収穫可能となるまでの間は、余市のブドウを購入し、岩見沢のワイナリーで委託醸造。北海道産ブドウの特性を学ぶことにした。
2022年はド・モンティーユ氏も来日。収穫、醸造に携わったという。
2023年は初めて函館での本格的な収穫が見こまれ、醸造施設の建設が進む。
「2022年に穫れたブドウで試験醸造したところ、ド・モンティーユらしいフィネスとエレガンスを備えたワインになりました」と、ジェネラル・マネジャーの矢野映(はゆる)さん。リリース時に大きな話題を呼ぶだろう。
函館|ド・モンティーユ&北海道/de Montille & Hokkaido
フランス・ブルゴーニュ地方で300年の歴史を持つワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」が日本で最初のブドウ園として立ち上げた。日仏チームの協業は新たな可能性を生みだす。
この記事はGOETHE2023年9月号「総力特集:北海道LOVE!」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら