日本ワインの飛躍が目覚ましい。なかでも年々、注目度が高まっている産地が、北海道。地形と気候に恵まれた「ワインの神に愛された土地」が最注目エリアだ。今回は、余市の「中根酒店」を訪れた。【特集 北海道LOVE!】
余市産ワインの軌跡を体感
余市町の中心部にぽつんとある小さな酒店には、国内はもちろん、海外からも多くのワイン好きが訪れる。接客をしながら嬉しそうに北海道産ワインの魅力を伝えるのは「中根酒店」の店主、中根賢志さんだ。
札幌の大学を卒業し、余市で祖父の代から続く酒店の店主になったのは平成13年のこと。当時、日本のワインは数えるほどしか扱っていなかったが、ある時、道内のワイナリーで造られたケルナーを飲み、日本のワインの進化に心を奪われたという。
「日本ワインの原料となるブドウの多くが余市で生産されていると知り、とても誇らしい気持ちになりました。そして、気がついたら店で扱うワインのほとんどが北海道のものになっていたんです」と中根さん。
余市でワイン造りに携わりたいと願う生産者は年々増えており、それに比例するように「中根酒店」の棚も個性豊かに。
余市産ワインの歩みと今を体感しに“北海道産ワインの伝え手”のもとを訪れたい。
この記事はGOETHE2023年9月号「総力特集:北海道LOVE!」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら