シャンパーニュの最高峰、ドン ペリニヨンから、収穫から18年以上を経た新たなる傑作が2025年1月頃から順次発売される。
第二の熟成段階に達したヴィンテージ 2006
ドン ペリニヨンは、当たり年に収穫された良質なブドウのみを長期間熟成させて造られた、最高峰のシャンパーニュとして知られる。2006年は、連続でヴィンテージが発表された5年間の最後を飾る特別な年で、この年のブドウは、ドン ペリニヨンの長い歴史のなかでも、とりわけ重要な位置を占める。
ワインには、「プレニチュード」と呼ばれる熟成のピーク、すなわち「飲み頃」がある。静謐なセラーで澱と共に熟成して独自性に磨きをかけ、最低でも8年間を経て、ようやく「プレニチュード 1」と呼ばれる一度目の飲み頃を迎えるのだ。
そして「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」は、2006年のブドウのポテンシャルを最大限に引き出すべく、第二の熟成ステージに達した「プレニチュード 2」を味わうことのできる傑作シャンパーニュなのである。
2006年は、7月の酷暑、低温と多雨に見舞われた8月を経て9月は夏のような陽気が続いたことで、明るさとコクを併せ持った、独自の個性を放つブドウが収穫されたという。そのブドウで造られたワインは官能的でまろやか、包み込むような味わいを持ち、さらに「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」は長期の追加熟成期間を経て、深みと複雑さの極みに達した極上の仕上がりとなった。
その黄金の雫を口に含むと、控えめな柔らかさをもった豊満な香りが広がり、味わいがより複雑になるにつれ、口当たりは引き締まり、徐々に塩味も訪れる。最後には、その心地よい苦みと見事な成熟さが溶け合う。
ラングスティーヌやホタテのような魚介類、仔牛料理と合わせると、ソフトで包み込むような個性が際立ち、ローズマリーやバジルなどの香り高いハーブや、レモンやベルガモットで酸味を加えた料理と合わせれば、重厚かつ洗練された力強さをより引き立たせることができるだろう。
長い時間が育んだドン ペリニヨンの美しい余韻を堪能しながら、己の時間にも思いを馳せてみてはいかがだろうか。
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