レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。アットホームな小体の割烹や、ライブリーな活気のある酒場をご紹介。今回は東京・赤羽橋の『宮わき』。
中田「日本酒にもワインにも合う。バランスのいい日本料理」
2012年に荒木町で開業し、2022年9月に赤羽橋に移転した日本料理店。店主の宮脇健太氏の「割烹文化を継承したい」という想いから、コースだけでなくアラカルトも用意している。
宮脇氏はかつて京都出身の師匠に料理を学んだため、レパートリーのなかにはすっぽんの丸鍋など、京都好みの料理も。毎朝豊洲で仕入れる食材を生かしたおまかせコースは、先付からデザートまで11品。ワインリストには愛好家垂涎のブルゴーニュの名品がずらり。ワインと一品料理を楽しむ常連も多い。
小山 ここはアラカルトで注文できて、何を食べても美味しい割烹です。京都にはよくありますけど、東京にはあまりなかったタイプのお店ですね。
中田 僕は移転してから初めて行ったんですよ。
小山 広くなったそうです。
秋元「この一年でベスト3に入る。炊き込みご飯に驚きました」
秋元 僕も薫ちゃんに教えてもらって行ったけど、世界一旨い割烹ですね。特に“ベーコン節”をトリュフみたいに削ってかけてくれる炊き込みご飯にはびっくりしました。薫ちゃんが言っていたように、バターをちょっと足しても美味しいですね。
小山 でしょう? 北海道のエーデルワイスファームのベーコン節は、削ると見た目が鰹節みたいになって、でも香りはベーコンで、バターを足すとめちゃくちゃ美味しい。あのタルタルソースは召し上がりましたか?
秋元 はい、美味しかった。僕はエビフライに付けて食べたけど、タルタルソースだけおかわりする人も。これは特筆すべきタルタルソースだよね。
小山「タルタルソースを単品でお酒のアテにするのがいい」
小山 タルタルソースって普通はフライに付いてくるものですけど、宮脇さんは単品でメニューリストに載せていて、お酒のアテにもいいんですよね。
中田 タルタルソースは中に実山椒が入っていて、日本酒にもワインにも合いますよね。
小山 はい。ワインは宮脇さんが好きな、いいブルゴーニュが揃っているんですけど、僕は持ちこんでローヌやグルナッシュを合わせたりします。
秋元 最近は、なかなか予約が取りにくくなって。
見城 行ってみたいなあ。
宮わき/Miyawaki
ランチの鰻は地焼き。炭で焼く焼物は、初夏は鮎、鰻、すっぽんなどを予定。タルタルソースにお薦めの日本酒は「王祿」と宮脇氏。
住所:東京都港区三田1-3-28
TEL:非公開
営業時間:ランチ11:30~L.O.13:00(火~金曜のみ)、ディナー17:30~L.O.22:30
定休日:日曜
座席数:カウンター8席、テーブル8席、個室1室
料金:ランチ¥4,950~、ディナー¥22,000~
※予約はOMAKASEから受付け。初回はコースのみ。ただし21時以降は初回もアラカルトで注文可。Instagram:@kenta_miyawaki
この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら