いつかは飲んでみたいプレミアムなSAKEと、ストーリーがある変わり種のSAKEをSAKEに精通する専門家たちがセレクト。じっくり語りたい夜に選ぶべきボトルを紹介する。日本酒編。【特集 弩級のSAKE】

1.獺祭 未来を作曲
名演奏を聴いて発酵した日本酒の味はいかに!?
ウィーン・フィルの6重奏「フィルハーモニック・テイスト」らが演奏した楽曲を、タンクに聴かせたオーストリアとのコラボ日本酒。獺祭のロゴがあしらわれたオーストリア陶器のSAKEボウルも登場。「酒を通じた国際交流を行う獺祭らしい一品」(児島氏)

2.自社田
米の可能性を追求し蔵元が自ら米栽培
蔵元が自ら栽培を手がけた山田錦だけを使用、京都の水とともに造られている。「アルコール度数11%というのが信じられないほど味わい深く、白桃やバナナのニュアンス、米の旨みが純粋に凝縮した味わいを楽しめます」(大越氏)

3.水端1568
織田信長も飲んだ!? 原点回帰の日本酒
1568年、興福寺の僧侶の日記に書かれた醸造の記述を参考に造られた酒。織田信長にも献上されたといわれる。「古典技法の再現による独創的な味わいが楽しめます。酒の原点回帰を掲げる蔵元も増えてきた昨今、こちらはその代表的な蔵元のひとつ」(大越氏)

4.権化 Rafters
米糠を使用して醸す、新しくも伝統的な酒
無農薬、無施肥の米を原料とし江戸時代の酒蔵機材を使用し造られる。「精米歩合を敢えて高めにとどめ米糠まで使用して醸す。グレープフルーツのニュアンスに米糠の香ばしく複雑なアロマ、シャープな酸と軽い甘味が特徴。奥行きがあり余韻の長い味わい」(大越氏)

5.AFS Ensemble(熱と燗オリジナル)
江戸時代からあった熟成日本酒を愉しむ
各蔵の熟成日本酒を提供するショップ&バー「熟と燗」によるオリジナル。千葉県の自然派の蔵、木戸泉の1970年代の原酒をベースに、少量の若い酒を組み合わせている。「華やかさとまろやかさ、そして酸味も感じる独特な風味です」(児島氏)

※価格はすべて編集部調べ
Selected by

お酒ライター 児島麻理子
出版社、洋酒会社勤務を経て、酒にまつわる執筆やプロデュースを行い、酒の魅力を発信し続ける。2025年には酒に特化したPR会社TOASTを立ち上げた。年間に訪れる新規バーは100軒以上。世界中の蒸留所も巡っている。

ワインテイスター・ソムリエ 大越基裕
1976年北海道生まれ。国際ソムリエ協会認定ソムリエディプロマ。WSET認定Sake Level 3エデュケーター。銀座レカンのシェフソムリエとして活躍したのち独立。日本酒や焼酎にも造詣が深く和食以外のレストランで提案したパイオニア。
この記事はGOETHE 2026年2月号「総力特集:その一滴が人生を豊かにする、弩級のSAKE」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

