スイスの独立系メゾン、グルーベル・フォルセイが新作「バランシエール コンヴェクス S²」を発表した。

ミニマルとメカニズムが織り成す構造美
2004年、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイの2人の天才時計師によって創設されたグルーベル・フォルセイ。
その工房はスイス時計産業の中枢都市、ラ・ショー=ド=フォンにある。“Art of Invention”(発明の芸術)をコンセプトに掲げるメゾンが製造する時計は、従来のデザインコードにとらわれない斬新さが特徴。少数生産ながら一切の妥協を許さない手仕上げは、熱心な時計愛好家を中心に注目を集めている。
今回発表されたのは、2つの「バランシエール コンヴェクス S²」。2021年に登場したコレクションの新作だ。そしてこのムーブメントを使用した最終モデルであることがアナウンスされている。
美しいカーブを描くケース形状は、手首の曲線に完璧にフィットするように設計。これによって恩恵を受けているのが、7時位置に配されたテンプだ。グルーベル・フォルセイ独自の30度の傾斜がつけられ、文字盤上に立体感と奥行きを演出している。
シンプルさを突き詰めたケース、ベゼル、ラグなどに対して、文字盤上に広がるのはムーブメントの複雑性。8時位置のスモールセコンド、2時位置のパワーリザーブインジケーター、4時から10時に向けて貫かれるように配された輪列など、機構自体をデザインに落とし込んでいるのが魅力だ。
ラインナップはブラックセラミックと5Nレッドゴールドモデルと、ホワイトセラミックモデルの2種類。前者はブラックによる陰影がムーブメントの立体感を引き立て、レッドゴールドのあたたかみが重厚感を付与する。一方で後者はホワイトのライトトーンがムーブメントの開放感と精緻さを演出している。
フロスト仕上げされたチタン製のブリッジや地板など、目に見えない部分までも徹底して手作業で念入りな仕上げを施しているのがメゾンの真骨頂。外装や構造だけでなく、内装にも美学を貫く建築物のような存在感を醸し出している。
黒と白のモノトーンかつミニマルな枠組みだからこそ、複雑なムーブメントが際立つ。本モデルは各11本限定となり、「バランシエール コンヴェクス S²」の有終の美を飾るタイムピースとして希少な一本となるだろう。
問い合わせ
グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座 TEL:03-3538-5401






