ファッションウィークの華やかなムードに包まれたミラノにて、7回目となる「LVMH ウォッチウィーク」が開催された。これは75の高級ブランドを保有する世界最大のラグジュアリーコングロマリットである、LVMHのウォッチ&ジュエリー部門に属するブランドが集結し、新作ウォッチを発表するイベントだ。

LVMH ウォッチウィークで読み解く、2026年の時計の流行
今回参加したのは、ブルガリ、ダニエル・ロート、ジェラルド・ジェンタ、ウブロ、レペ 183
9、ルイ・ヴィトン、タグ・ホイヤー、ティファニー、ゼニスの9ブランドで、歴史あるマニュファクチュールやラグジュアリーメゾン、発想力豊かな実力派など、個性は多彩だが、発表された新作時計に総じて言えるのは“華やかに装うもの”であるということだ。
素材やムーブメントの技術進化は、すでに着用感や強度、高級感や精度といった分野ではある程度のレベルまで到達した感がある。だからこそ生じた余力を審美性の向上のために投入するというのは、正攻法の展開と言えるだろう。
ただし、ただ華やかなビジュアルへと進化させるのではなく、どこかに歴史や伝統といったブランドのアイデンティティを醸すのも特徴。手首に華やかさを加えつつ、ブランドの妙味を楽しめる時計たちが揃っている。
1.ルイ・ヴィトン|エスカル オトマティック イエローゴールド&タイガーズアイ
長い時間のなかで生まれた美麗ダイヤル
人気モデルの「エスカル」に、ダイヤルバリエーションが追加された。タイガーズアイは理想的な縞模様の素材のみを選別し、模様が強調される部分を加工して、繊細な素材が破損しないように磨き上げ、慎重の上に慎重を重ねてセッティング。メゾンが積み重ねてきた卓越したクラフツマンシップを堪能できる。世界限定30本。

2.タグ・ホイヤー|タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ シーファーラー
今年は海系クロノグラフ
1949年に誕生した潮汐計測モデル「シーファーラー」のカラーリングとスタイルを現代的に再解釈したクロノグラフは、グラスボックス風防のレトロなデザインとともに、海への憧れを呼び覚ます。9時位置のプッシュボタンで潮汐ディスクを操作する仕組みも面白い。

3.ゼニス|デファイ スカイライン スケルトン
高度なエンジニアリングを楽しむ
ハイビート式のトゥールビヨンムーブメント、Cal.エル・プリメロ 3630 SKを搭載。デザイン化されたブリッジによって、2026年で創業161年を迎える名門マニュファクチュールが得意とする精密で美しいメカニズムを堪能できる。ブルーのラバーストラップを付属し、道具不要で簡単交換できる。世界限定50本。

4.ウブロ|ビッグ・バン トゥールビヨン ノバク・ジョコビッチ GOAT エディション ブルー
“GOAT”にふさわしい時計
男子テニス界のGOAT(Greatest Of All Time=史上最高)と称されるノバク・ジョコビッチとのコラボレーションモデル。マーブル模様のケースは、彼が愛用するポロシャツとテニスラケットの素材を混ぜて作られた特殊な複合素材。さらに本体部分には、極めて強度の高い「ティタプラスト®」を使用する。世界限定72本。

5.ブルガリ|ミラネーゼ モネーテ
卓越した美と技の競演
ミラノ発祥であることから「ミラネーゼ」と呼ばれる繊細な編み込みブレスレットと、古代コインを主役にしたコレクション「モネーテ」が融合。八角形のカバーを開くと時計が現れる仕組みで、直径13.5mmという世界最小の丸形ムーブメント、ピコリッシモ BVP100を使用。宝飾と時計技術の両面ともハイレベルな時計となった。


