2025年11月19日から23日の期間、アラブ首長国連邦で行われたドバイウォッチウィークにて、タグ・ホイヤーが「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1」を発表した。

ハイパーカー由来のフォルムに宿る複雑クロノグラフ機構
1969年に発表されたホイヤー社(現タグ・ホイヤー)の「モナコ」は、世界3大レースとして知られるモナコグランプリへのオマージュとして誕生した。
初代モデルから完成されていたその独創的なデザインに加え、世界初のスクエア型防水時計かつ世界で初めての自動巻きクロノグラフの一つを搭載していた時計として、時計史に燦然と輝く名作である。
1971年に公開されたカーレース映画『栄光のル・マン』で、ハリウッドスターのスティーブ・マックイーンがモナコを着用して主人公を演じたことで、その人気は不動のものに。以後、モータースポーツやポップカルチャーと密接に結び付いて発展してきた歴史をもつ。
この度発表された最新作「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1」は、モナコの究極形ともいうべき最先端技術と複雑機構を採用した限定モデルだ。
超軽量なグレード5チタン製ケースは、最先端の製造技術である選択的レーザー溶融(SLM)を用いて制作されている。
SLMとは、金属粉末にレーザーを照射し溶かしながら層を重ねていく金属3Dプリント方式のこと。熱収縮が起こりにくく、複雑な形状の部品造形に適しているため、航空宇宙・医療・自動車などの分野にも用いられている。
これによりハイパーカーの格子状エンジンカバーを思わせる、メッシュ状の2層ハニカム構造(ミツバチの巣のような形状)でケースを装飾。ベゼル下部の格子のみソリッド2Nイエローゴールドを使うことで、ハイテク素材と貴金属を見事に融合させたラグジュアリーなデザインとなっている。
本モデルには、タグ・ホイヤー随一となる複雑機構を備えるキャリバーTH81-00を採用。時分針、6時位置の秒表示、3時と9時位置のクロノグラフ表示に加え、スプリットセコンド機構を搭載しているのが特徴だ。
これは2本のクロノグラフ秒針を使うことで、2つのラップタイムを同時に計測できる機能。F1レースにおける2台のマシンのタイム計測のように、同時にスタートし別々にゴールする2つの事象をそれぞれ精密に記録できるのだ。
9時位置に記されたフランス語で“追い付く”を意味する「ラトラパンテ」が示すように、2025年にF1グランプリの公式タイムキーパーに復帰した、タグ・ホイヤーのモータースポーツ業界との深く長い歴史を感じさせる複雑機構となっている。
ブレスレットの裏面に刻まれたハニカム模様や、ケースバック越しに見えるチェッカーフラッグ由来のデザインなど、徹底してカーレースのデザインコードが貫かれているのもポイント。
本モデルは世界30本限定、ローター部分にはシリアルナンバーが刻印される。
メゾンがもつ時計製造技術の粋と最先端技術、そしてレーシングスピリットを宿した最高に贅沢なタイムピースだ。
問い合わせ
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7030






