連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第57回は、カルティエのレクタンギュラーケースを取り上げる。
縦に反転するレクタンギュラーケース
情報に溢れ、なんでもすぐに検索ができる今の時代、ヴィンテージウォッチのリサーチもだいぶ容易にはなったが、それでもなお謎に包まれたミステリアスなモデルも多く存在する。
今回紹介するカルティエのヴィンテージ、通称カブリオレモデルがまさにそれだ。
同じモデルが過去2回オークションで出品履歴があるものの、正式なモデル名などは分かっていない。一般には出回っていない特別な時計であることは明らかであり、おそらくオーダーメイドでつくられたものであろうと推測されている。
サイズは縦32×横21mmとかなり小さく、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」のような反転ケースが特徴的。手の込んだギヨシェ彫りの文字盤には、大きめのカルティエのロゴとローマンインデックスが入っている。
購入できるチャンスはほとんどないと言っていいほど極めて希少なモデル。少しでも興味がある人は店舗に足を運び、実機を見てみてほしい。
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