MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

LATEST ISSUE
2024年9月号
人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む
STORE

WATCH

2024.03.27

ヴィンテージロレックスの狙い目。マットダイヤルの「サブマリーナー Ref.5513」

連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第25回は、ロレックスの「サブマリーナー Ref.5513」を取り上げる。

ヴィンテージロレックス「サブマリーナー」斜めカット

保存状態に優れた“フルセット”の「サブマリーナー Ref.5513」

仮に「コスモグラフ デイトナ」を“キング オブ ロレックス”とするなら、「サブマリーナー」は“近代ダイバーズウォッチの模範的存在”だと言えるだろう。

ヴィンテージロレックスにおける「サブマリーナー」といえば、真っ先に「Ref.5513」が挙げられる。しかし、ひと口に「Ref.5513」と言っても、軍用モデルもあれば、通称“エクスプローラーダイヤル”など市場流通数が極めて少ないレアモデルもあるので、ここでは現実的に入手ができる可能性のある定番モデルについて言及する。

そもそも「Ref.5513」とは、クロノメーター仕様機種である「サブマリーナーRef.5512」の廉価版だと言われており、クロノメーターは取得していない。ロレックスのなかでも指折りのロングセラーで、1960年代初頭から1980年代後半まで製造されていた。

大別するとミラーダイヤルとマットダイヤルに分かれ、後者の方が入手しやすい。

今回、紹介するマットダイヤルの「Ref.5513」は、来歴や保存状態に注目すべきモデルだ。この個体はおそらくワンオーナーであったため、“手垢”がほとんどついていない。

傍から見ると風防などは傷だらけであるが、ケースやブレスには非常にエッジ感があり研磨の痕跡は見られず、ここにヴィンテージウォッチとしての価値がある。ちなみに消耗品である風防はそこまで評価の対象でとはならないため、後から磨いても何ら問題ない。

また、付属品の充実ぶりにも注目。コレクターが言うところの“フルセットの”状態であるため、時計自体は決してレアなモデルではないにもかかわらず、ヴィンテージウォッチとしての評価されているのだ。

同じ「サブマリーナー Ref.5513」だとしても、さまざまな基準に照らし合わせて見ることで市場での価値も変わってくる。一見すると小さな違いかもしれないが、それがヴィンテージウォッチとしての評価に大きな差をつけていくことを覚えておこう。

問い合わせ
エンツォショップ www.enzo-shop.com/

■連載「ヴィンテージウォッチ再考」とは
インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

↑ページTOPへ戻る

TEXT=戸叶庸之

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年9月号

人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2024年9月号

人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ9月号』が7月25日に発売となる。今回の特集は“沖縄”。“住むための沖縄”を堪能している人のライフスタイルに迫る。表紙を飾るのはバスケットボール男子日本代表・AKATSUKI JAPANの富樫勇樹選手と、河村勇輝選手。パリ五輪を直近に控えたふたりが意気込みを語った。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる