PERSON

2025.09.05

西野亮廣が、多くの人がハマりがちな「デザインの勘違い」に言及。「その“思い込み”が、そもそも間違っている!」

24万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さんの人気連載。ついに、3万席完売、4億5000万円をかけたミュージカル『えんとつ町のプペル』が幕を閉じた。表舞台は煌びやかな照明、美術、衣装、そしてキャストによって輝いていたが、この光を支える“裏舞台”の細かなアレコレこそ、ゲーテ読者にお伝えしたい。「デザイン」を舐めてるチームは伸びない、という話。ちなみに今回の記事はオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』で2025年7月18日に投稿されたものをもとに作成。毎日ヒリヒリするような内容(西野さんの経験、知見、アイデアなどなど)を披露し続けているサロン記事を楽しんでほしい。

今日は【デザインの力】というテーマでお話ししたいと思います。

第212回
「まずは知ってもらう」は大事だが、「知ってもらう方法」を間違ってしまうと、むしろマイナス宣伝! デザインの素養がない場合は“悪質な情報商材屋”の色味や文字量になりがち!

西野亮廣

デザインの力

先日、仕事の帰り道、アシスタントのタケダと来年以降のCHIMNEY TOWNの展望について話す機会がありました。

その中で彼女から、「作品やイベントの制作ももちろん楽しいのですが、個人的には“持続可能な仕事(サービス)”にも挑戦してみたいです」と提案があり、せっかくなので、いろいろと考えてみました。

どうせ取り組むのであれば、れまでの活動の蓄積が資産や信用として機能し、それが新たなサービスの根拠となるような事業が望ましい。

タケダの場合で言えば、「クリエイター同士を繋げるマッチング」「広告デザインに対するフィードバック提供」といった領域は、これまでの経験や知見が活かせる分野だと思います。

隠したところで誰の為にもならないので、あえて包み隠さずにお伝えしますと…今回のミュージカル『えんとつ町のプペル』では、パンフレットにチラシを同封できる「フライヤー挟み込み権」を販売しました。
#おかげさまで完売いたしました

この際、反社会的勢力との関係性についての確認だけは徹底しましたが、フライヤーのデザインについては原則としてノータッチとさせていただきました(※そもそも我々が介入すべき領域ではないためです)。

しかし正直なところ、いくつかのチラシに関しては「せっかく広告費を投じているのに、デザインがもったいない…」と感じるものがありました。

経営能力とデサイン能力はまったく別で、デザインの素養がない経営者がデザインしてしまうと、ロクなことにならないケースが少なくありません。

クラウドファンディングの場合だと、「想い余って、巻物(地獄長文)を書いてしまう」とか、チラシデザインの場合だと、「せっかくの機会なので、あれも載せたい。これも載せたい。あれもアピールしたい。これもアピールしたい」で、情報だらけ&QRコードだらけになることも。

もちろん「まずは知っていただく」は大事なのですが、「知ってもらう方法」を間違ってしまうと、むしろマイナス宣伝で、デザインの素養がない場合は『悪質な情報商材屋』の色味や文字量になりがちです。

もう一つ言うと、やっぱり広告というものは面を取る(みんなの目に触れる)だけでは意味がなくて、大切なのは成約率で、「これを買おう!」というところまでお客さんの感情を動かさないといけません。

密着ドキュメンタリー『BackStory』でも、ただの記録映像に終始した回と、キチンと物語(登場人物の感情の起伏や、視聴者の感情の起伏)を描いた回とでは、バックエンド商品の売れ行きが全然違って、前者は何一つ売れません。

が、ここには広告宣伝費(動画制作費)がかかっているわけで、なので西野は口を酸っぱくして「記録映像は作っちゃダメだ」とスタッフに伝えています。

でも、実際のところは、効果のないデザインになっている自覚がないから、効果のないデザインを生んでしまい「記録映像と物語映像の違いが分からないから、記録映像を作ってしまうわけで(広告宣伝費を溶かしてしまうわけで)…ここに対して、「もっと、ちゃんとしようよ」と言っても、あまり効果は見込めません。

劇場に足を運んでいただくにしても、
お店に足を運んでいただくにしても、
作品や商品を買っていただくにしても、
サービスに登録していただくにしても、

やらなくちゃいけないのは「見込み客の感情を動かすこと」で、チラシデザインに関しては、「デザインの素養がない自分でやるよりも、最初だけコストをかけて、キチンと結果を出しているプロに丸投げした方がイイ」と思っています。

ちなみに、「プロのデザイナー」と一口に言ってもピンキリで、「お洒落だけど、まったく売れないデザイン」を平気で作ってしまうデザイナー(※クライアントのお金で自分のポートフォリオを充実させるデザイナー)も平気でいるので、「集客を知っている(集客で成功している)デザイナー」にお願いするのが良いです。

繰り返しますが、チラシ&ポスターデザインに関しては、最初に良いモノを一発作りさえすれば、あとは、それを使い回すだけなので、そこは本当にキチンとコストを割いた方がイイ。
#その方が安くつくから
#でも
#デザインの力を甘く見ている経営者にはコレがなかなか伝わらないんだよなぁ

CHIMNEY TOWNとしては、まずは、チラシ&ポスターの制作を請け負うところからサービスをスタートさせてみようかなぁと思った帰り道でした。
挑戦者のお金の無駄遣いを省いて、とことんサポートしたい西野です。
現場からは以上です。

ミュージカルのお知らせ

■お知らせ! ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信チケット(特典映像盛り沢山!)

ミュージカル「えんとつ町のプペル」密着ドキュメンタリー【BackStory】を毎週金曜日に配信

最新回は【最年少ルビッチ・栞夏】 声が出ない苦悩と自信が持てない弱さを乗り越え、4年間憧れ続けた夢の舞台へ

西野亮廣

総再生回数1000万回突破!(YouTubeショート・TikTok含む)
毎週金曜日20時にミュージカル『えんとつ町のプペル』制作の裏側ドキュメンタリーを配信しています!
【これまでのBackStory】

最新のお知らせ

受けないと後悔する! 2025年9月より、「キンコン西野の“親子で通う”お金の学校」オンラインスクール/全12回(各回70分)を開講!

西野亮廣

NEWS! 【西野亮廣講演会が決定】誰よりも早く、西野亮廣の次なるビジネス書の内容を知りたいあなたへ

2025年8月12日に開催された、ミュージカル会場(KAAT 神奈川芸術劇場)での『西野亮廣講演会inえんとつ町』。ここで話したことが、1冊のビジネス書に!? オンライン配信チケットも!

2026年春、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』 が公開決定!

解禁スペシャル動画 はこちら

映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜

■お知らせ! ムビチケ前売券はこちら

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』ムビチケ前売券が、発売から2ヶ月で5万枚突破!第二弾ムビチケのビジュアル公開!

■お知らせ!「CHIMNEY TOWN」の公式クレジットカードがスタート!

「日常で当たり前に使っているものこそ、応援の手段にできる」の発想から、誰よりも優しいカードです。詳細はこちら

西野亮廣

注目のビジネス書

『夢と金』が各ランキングの年間1位に!

■楽天Kobo ビジネス書2023年間ランキング1位
■2023年オリコン年間”本”ランキング「自己啓発書」ジャンル1位
■ビジネス書累計が100万部突破!
※Amazonランキング書籍総合1位にも! コチラから

映画のお知らせ

■NEWS! コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、海外の映画祭で続々受賞!

【 フォトフィルム国際短編映画祭(トルコ)】
・ 最優秀作品賞(Best of Best Festival Film)
・ ストップモーション部門最優秀賞(Best Stop Motion)

【オーフス映画祭(デンマーク)】
・最優秀短編アニメーション賞(Best Animated Short)

【デザートスケープ国際映画祭(アメリカ・ユタ州)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)

【ハリウッド短編映画祭(HOLLYWOOD SHORTSFEST 2025)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)

【札幌国際短編映画祭(日本)】
・最優秀作曲賞(Best Original Score)
・アニメーション特別表彰(Special Award for Animation)

【ニューポートビーチ映画祭(アメリカ)】
・ アニメーション短編部門審査員賞(Jury Award for Best Animated Short)

【グローバルステージ・ハリウッド映画祭(アメリカ)】
・最優秀短編映画賞(Best Short 2024)

NEWS! 第97回アカデミー賞(米)の短編アニメーション部門のショートリストに選出されました!

監督:堤大介(トンコハウス) 脚本:堤大介氏と西野亮廣の共同制作 プロデューサー:松本紀子(ドワーフ)

西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!

ボトルジョージ

■コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の専用劇場、『ボトルジョージ・シアター』がグランドオープン!

発売中&予約受付中

■CHIMNEY TOWNが運営するクラウドファンディング【PICTURE BOOK】

「挑戦する人」と「応援したい人」が集まる オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を運営しているCHIMNEY TOWNが作った、クラウドファンディングのプラットフォームです!

イベントのお知らせ

『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。

  • 9月9日(火)に徳島
  • 9月11日(木)に東京
  • 9月15日(月)に愛知
  • 9月17日(水)に滋賀
  • 9月22日(月)に青森
  • 9月29日(月)に東京
  • 9月30日(火)に鹿児島
  • 10月01日(水)に福岡
  • 10月06日(月)に群馬
  • 10月9日(木)に新潟
  • 10月14日(火)に東京
  • 11月10日(月)に大阪
  • 11月19日(水)に沖縄
  • 11月26日(水)に北海道

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

書籍のお知らせ

  • 最新絵本『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』のご購入はこちら
  • 73万部の絵本『えんとつ町のプペル』のご購入はこちら

NFTのお知らせ

子供たちに絵本を贈るプロジェクト「『CHIMNEY TOWN GIFT』のNFT」が話題に!

バンドザウルスのお知らせ

オンラインサロン・SNS・Note・Voicy


TEXT=西野亮廣

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年10月号

NEVER DIE 完全無欠の復活メソッド

ゲーテ2025年10月号の表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年10月号

NEVER DIE 完全無欠の復活メソッド

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ10月号』が2025年8月25日に発売となる。今回の特集は、トップリーダーの健康と美をかなえる“NEVER DIE 完全無欠の復活メソッド”。表紙には大沢たかおが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

GOETHE LOUNGE ゲーテラウンジ

忙しい日々の中で、心を満たす特別な体験を。GOETHE LOUNGEは、上質な時間を求めるあなたのための登録無料の会員制サービス。限定イベント、優待特典、そして選りすぐりの情報を通じて、GOETHEだからこそできる特別なひとときをお届けします。

詳しくみる