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2024.11.10

「笑点」女性初出演。今注目の女性落語家・蝶花楼桃花とは【インタビューまとめ】

真打昇進からわずか4ヵ月で寄席のトリを務め、テレビ番組「笑点」のレギュラー大喜利に女性初の出演を果たした落語家の蝶花楼 桃花(ちょうかろう ももか)の特別インタビューをまとめてお届け! ※2024年7月掲載記事を再編。

蝶花楼桃花まとめ

1.女落語家一代記! 女流芸人だけの「桃組」興行を成功させた蝶花楼桃花とは

取材当時、東京の浅草演芸ホールでは、“落語協会百周年記念興行”が行われていた。

記念すべき興行の“夜の部”で行われたのが、女性芸人たちばかりで構成された「桃組」の番組。今なお男性落語家の割合が大きい落語の世界で、女性芸人のみを集めた桃組は、落語界のみならず多くの業界から注目を集めている。

2023年に行われた興行で、東京の寄席では定席史上初となる、女性だけの番組の開催に成功。落語家だけでなく女性の漫才師や講談師も出演した。そんな華やかな「桃組」の興行を企画し主任を務めたのが、女性落語家の蝶花楼桃花(ちょうかろう ももか)だ。

2022年に、10人目となる“女性真打”に昇進した蝶花楼桃花は、最近ではテレビ番組「笑点」の新メンバー候補として名が挙がるほどの実力者。真打に昇進してから、わずか4ヵ月で興行のトリを務めるなど、その実力は多くの落語家たちも目を見張るほど。

男性視点で描かれることが多い古典落語の演目を、女性でありながら巧みに演じ分ける話芸は、まさに“舌耕芸”とも呼ばれる落語の面白さを体現しているようだ。

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2.春風亭小朝に弟子入り直訴! 女性落語家・蝶花楼桃花の壮絶な前座修業時代

「初めて師匠である小朝の高座を見た時、大きな赤ちゃんが出てきたのかと思いました。キューピーちゃんのような尖った髪型に、ピンク色の“産着”のような羽織と着物。思わず『かわいい!』と心のなかで叫んでしまったんです(笑)」

25歳で落語家を目指して入門した蝶花楼桃花(ちょうかろう ももか)は、師匠である春風亭小朝の第一印象について、当時を振り返りながらそう語った。

かつて先輩落語家たち36人を抜いて真打昇進という異例の実績を残し、テレビ番組「笑ってる場合ですよ!」や「オレたちひょうきん族」などに出演していた春風亭小朝。そんな小朝と蝶花楼桃花の出会いのきっかけは、市民ホールで行われた落語会でのことだった。

出演者のひとりとして出ていた小朝を、名前やテレビでの活躍こそ知ってはいたが、実際に落語会で小朝の古典落語を聞いた時、その独自の世界観に一気に惹き込まれたという。

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3.「笑点」女性初出演、新メンバー候補入りした蝶花楼桃花。抜擢された落語家たちを語る

2022年9月には、テレビ番組「笑点」のレギュラー大喜利に、“代打”として女性初の出演を果たした蝶花楼桃花(ちょうかろう ももか)。そのきっかけは、BS日テレの番組「笑点 特大号」での若手大喜利だった。

番組企画のひとつとして行われた、レギュラーチームと若手大喜利チームの対抗戦。チームの座布団数の合計で競う大喜利に、若手が勝利した場合の賞品として出されたのが、三遊亭円楽の“代打”として地上波に出演する権利だった。

見事、優勝した若手大喜利チームのメンバーとして、蝶花楼桃花も地上波に出演することが決定。しかし、自身が“女性初”の出演者になることを、収録直前まで知らなかったという。

「円楽師匠の代打ってことは聞いていたんです。レギュラー大喜利に出るのは初めてだったのですごく緊張していて。そしたら、スタッフの方から直前になって『女性初だよ!』と聞かされ、『そうなんですか!? ちょっと待ってください!』と軽いパニックになりました(笑)。

特大号の若手大喜利には、以前からよく出演させていただいていて。なんでも歌にする“歌キャラ”でやっていたんです。でも、『今回は地上波だから、歌ネタじゃなくて回答の面白さで笑いを取ってね』と言われ、『そんなこと言わないでくださいよ!』と、頭の中がごちゃごちゃの状態で出ることになり(笑)」

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4.彼氏の家で浮気相手に遭遇!? 蝶花楼桃花が語る、女性落語家の恋愛事情とは

『紙入れ』や『悋気の火の玉』など、男女の浮気や嫉妬などを題材にした話も多い古典落語。そんな古典落語を演じてきた蝶花楼桃花も、かつて付き合っていた年上の男性に、一生忘れられない浮気をされたことがあった。

「私がまだ10代の頃に、一度だけ“二股”をかけられたことがあったんです。当時は、年上の彼氏と付き合っていて。ある日、彼の家になにも言わず遊びに行ったんです。そしたら、部屋の中からテレビのような音が聞こえるのに、いくらチャイムを押しても出てこなくて。

『寝ちゃったのかな』と待っていると、そこに宅配ピザがやってきて。『え、ひとりでピザを頼んだの?』と、少し不思議に思いながら見ていたら、宅配ピザの時はすんなりとドアが開き。すかさず宅配人の後ろにぴったり付いて、部屋の中に入ったんです。そしたら、彼氏と女の人が2人きりで、、、」

突然の出来事に動揺を隠せなかったという蝶花楼桃花。しかし、事態はさらに衝撃的なものだったよう。

「その女の人、私が知っている人だったんです! 彼氏と一緒に働いていたバイト先の先輩で、私を見るなり『ゆかちゃん(本名)ごめんね、知ってはいたんだけどさ』って。20代の先輩に『なんだこの女!!』って思いました(笑)」

そんな彼氏と浮気相手という地獄のような修羅場のなか、彼氏からは信じられない一言を投げかけられたのだとか。

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5.実は「大人AKB」の補欠だった! 女優志望から落語家に転身した真打・蝶花楼桃花

今注目の女性落語家のひとりとして、多くの人々から期待を集めている蝶花楼桃花(ちょうかろう ももか)。しかし、幼少期の時分に目指していたのは、落語家ではなく“ミュージカル女優”だったという。

「きっかけは、幼稚園に移動ミュージカルが巡演に来たことでした。役者さんたちの演技が幼心に響いたのか、いつしかミュージカルの虜になっていて、家に帰るなり『将来はミュージカル女優になる!』と言っていたそうです。

また、近所に宝塚ファンのおばちゃんが住んでいて。ある日、宝塚歌劇のビデオを見せてもらったんです。以来、小学校低学年なのに、宝塚の世界にどっぷりハマって(笑)。親の手伝いをしてお小遣いを貯めては、日比谷の宝塚劇場にミュージカルを見に行っていました」

高校生になっても宝塚への熱が冷めることはなかったという蝶花楼桃花。周囲の女友達が男性アイドルに夢中になるなか、ひとりだけ涼風真世などの宝塚スターを追いかけ、休日になると劇場の舞台を見に足繁く通っていたそう。

その後、高校を卒業した蝶花楼桃花は、東京のミュージカル専門学校に入学。本格的に女優を目指して講師の演技指導を受けながら、さまざまな劇団のオーディションに受けていた。

しかし、それは蝶花楼桃花にとって苦難の日々でもあったという。

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TEXT=ゲーテ編集部

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