メゾンの最旬テーブルウェアコレクションをまとめてお届け! ※2024年3月掲載記事を再編。
1.エルメス、実用性もあるカラフルなテーブルウェア
ミラノ・デザインウィークに参加するなど、家具を中心としたホームコレクションの充実にも目を見張るエルメス。
ホームコレクションのアーティスティック・ディレクターであるシャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリが監修するその美しいオブジェは、人々のライフスタイルに優しく溶けこむ。
ポーセリンのテーブルウェア・コレクション「ソー・エルメス」は、エルメスが主催する国際的な馬術の障害飛越競技大会からインスピレーションを受けたもの。
2.バカラ×サンローラン、スタイリッシュなグラス
2021年から本格的にスタートしたサンローランのライフスタイルカテゴリーは、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロがキュレーションを行い、なかにはトップブランドとコラボレーションしたアイテムも展開する。
例えばジャン・ルイ・コケ社が製作した食器類。1824年創業、フランス伝統のリモージュ焼きの名門と生みだしたのは、メゾンのアイコンともいえるレオパード柄をあしらった4枚のプレートセットだ。
またグラスは、1764年創業のフランスの名門バカラとのコラボレーションで、ブラッククリスタルやカッティングで個性をつくる。
3.“ミラノの帝王”の美学を生活に! アルマーニ/カーザ、最新器コレクション
ファッションデザイナーでありながら、ホテルやレストラン、そしてインテリアなど、暮らしのすべてをプロデュースしてきた“ミラノの帝王”ジョルジオ・アルマーニ。それらはすべて、彼のライフスタイルから紡ぎだされるものである。
日常のなかでアルマーニ氏の世界に浸ることができるのがアルマーニ/カーザだ。世界各地にブティックを構えて、さまざまな家具アイテムを展開しているが、その優美で上品な世界はホームコレクションでも十分に楽しめる。
プレートの絵柄やナプキンホルダーのデザインには、彼のインスピレーションを掻き立ててやまないアジア文化を取り入れており、アルマーニ/カーザの家具やテキスタイルとも好相性。
4.ティファニー、1960年代オマージュのテーブルウェア
アメリカの上流階層のライフスタイルを彩ってきたティファニー。ホームコレクションの歴史も長く、創業者の息子であるルイス・コンフォート・ティファニーは、アールヌーボー期の作家としても有名。
彼はランプや花瓶、そして銀製品のデザインも手がけており、そういった伝統が現在のテーブルウェアへと結びついている。
ヴァルス ブルーのパターンは、アーカイブに残された1960年代のテーブルウェアにオマージュを捧げたもので、有機的な曲線を描いた柄が特徴。さらに縁にはゴールドのハンドペイント仕上げが施されており、華やぎを加える。
5.ディオール、2色使いのクラシカルなテーブルウェア
18世紀に生まれたフランス伝統のファブリックデザインである「トワル ドゥ ジュイ」は、自然や動物といったモチーフを2色で描くというもの。
そのシンプルな色使いに魅せられたムッシュ ディオールは、パリに開いた自身の初ブティックにもこの「トワル ドゥ ジュイ」を内装に取り入れたという。
現在のディオールでもこの柄をアイコンとして、ホームコレクションにも取り入れられている。ボルドー×ホワイトの印象的な色使いで、フランスの伝統磁器「リモージュ焼き」に、クラシカルな美的表現をつくりだした(カラー展開は、他にグリーンやグレー、ネイビーもある)。
6.グッチ、レトロなイタリア製食器コレクション
生活空間を自分らしく演出できる多彩なアイテムを取り揃えた、グッチのインテリアコレクション「グッチ デコール」。その装飾的なデザインには、フラワーやアニマルなど自然界を称えるモチーフが使われており、毎日の暮らしに彩りを加えてくれる。
今期はヴィンテージ ファブリックにインスピレーションを得た独創的なトワル・ド・ジュイのデザイン、ハーバリウムを取り入れ、プレートなどには生き生きとした草木や蝶の姿が躍る。
プレートなどの製作は、イタリア最大の陶磁器メーカーで、現在はグッチと同グループに属するリチャード・ジノリが担当し、モダンデザインとイタリアの伝統工芸を高次元で融合させた。