20万部を突破した『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。今回は、AIの普及によって急激に変わっていく「価値」について、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の投稿から編集してお届けする。AIアイドルバンド(!)「バンドザウルス」を生み出した西野さんの言葉は、説得力が半端ない。■連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは
【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】
今日は『価値が上がるモノ、下がるモノ』というテーマでお話ししたいと思います。
第117回 AI時代に価値が上がるのは「歴史・良い土地・ストーリー」。そして「制作過程を隠すクリエイター」の価値は下がる!
やっぱりAIがヤバイ!
伊藤園が「おーいお茶」のテレビCMにAIタレントを起用したことが話題です。
これに関しては遅かれ早かれやってくる未来だったので特に驚きはありませんが、「日本で初めてAIタレントをテレビCMに起用した」という広告戦略は見事だなぁと思います。
そのへんのアイドルを起用するよりも遥かに広告効果が高かったのでは?
同時に、「二人目」には、あまり価値がない。
今はXを見ても、Instagramを見ても、AIが生成したモデルだらけで、ついに「MAVE:」というAIアイドルグループまで出てきて、人気を博しています。
彼女達は不祥事も起こさなければ、年も重ねないので、企業が「ゆるキャラ(マスコットキャラクター)」を作るように、各社が、自社バーチャルタレントを持つ未来も近そうです。
同時に、『美人のコモディティ化』(※コモディティ化=市場が活性した結果、他社が参入しユーザーにとって機能や品質などで差がなくなってしまうこと)も不可避で、「次は何に価値が出るのだろう?」「どこで差別化を図ればいいのだろう?」は常に考えておいた方がいい。
AIの普及によって価値が上がるもの
端的に言えば、「AIが生成できないモノの価値が上がる」といったところだと思いますが、今、パッと思いつくのは【歴史】と【良い土地】と【ストーリー】の三つ。
この三つは、買えるチャンスがあれば買っといた方が良さそうです。
「歴史」の価値が上がることに関しては説明不要だと思うのです、「良い土地」の話を少しだけすると…
「良い土地」というのは、価値が上がるから「良い土地」なんですけども、これまでと少し状況が違うのは「良い土地の価値の上がり方がヤベエ」といったところ。
国連の予測によると、世界人口は2030年に約85億人、2050年には97億人に増え、2080年代中に約104億人でピークに達するそう。
そして、そのまま2100年まではピークを維持するんだってさ。
人口の増減予想は時折ハズれますが、大きくハズれることは無いので、「2080年に100億人」あたりなのでしょう。
とにもかくにも僕らが生きている間は、地球人口は増え続ける。
日本の人口は減り続けているので、田舎の方では土地が余り倒していますが、その一方、僕の周りでも「外国人に買われちゃ〜う」という攻防戦がチョコチョコ展開されていて、「日本の土地を海外の方が買う」ということを考えると「日本の人口が減っている=日本の土地の価値が下がる」というのは、いささか乱暴な結論な気がします。
最近だと各地のコンパクトシティ政策もそこそこ進んでいて、ちなみに、僕の地元・川西市の僕の自宅(見上げる家)まわりの土地は、この2〜3年で急激に価値が上がっています。
#ほんとに一気に高くなった
ここらへんはボケーとしてられまへんな。
#大阪人
三つ目は「ストーリー」です。
「ストーリーで差別化を図るしかないよねー」みたいな話は方々言われていることなので今さら書くまでもありませんが、一つ、「高確率でAIに駆逐されるクリエイター」というのはあって…
それは「制作過程を隠したがるクリエイター」です。
皆さんは西野亮廣で慣れているので、すっかりマヒしていると思うのですが、「未完成なものは見せたくない」というクリエイターが9割です。
格闘技で例えるなら、「煽りVTR(試合前の罵り合い)無しで、試合だけ見せる」というスタンスです。
そこで見事なキックやパンチを見せられても、「知らないオジサン同士が戦っているだけ」なので、興奮もヘッタクレもありません。
話を戻すと、「AIが完成品を量産しまくっている時代に、なんで完成品を売りにいくのよ」という話で、
(西野界隈では数年前から起きていますが)まもなく起きる流れとしては「制作過程を隠すクリエイターには仕事のオファーを出さない」は確実にあるでしょう。
AIがスッ飛ばす「プロセス」こそが、人間に残された仕事なので。
このへんの意識改革ができないと綺麗サッパリ時代に置いていかれると思います。
【歴史】【土地】【ストーリー】…あとは何があるんだろう?
AIが一般化した時代に消えるモノ・生まれるモノは何だろう?
これは常に考えておいた方が良さそうですわ。
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お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
11月02日(木)に北海道、
11月06日(月)に福井、
11月07日(火)に大阪、
11月11日(土)に愛知、
11月25日(土)に鹿児島、
11月27日(月)に愛知、
11月29日(水)に沖縄、
11月30日(木)に岐阜、
12月11日(月)で群馬、
12月18日(月)に宮城でそれぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報
よろしくお願いします。
西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
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■連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは
猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。20万部突破した『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。