毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話ししたことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は『会社に行く理由って何?』というテーマでお話ししたいと思います。
【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】
第114回 「共有」を甘く見たリモートワークは、チームの崩壊に向かう⁉
リモートワークの共有不足
先日、ウチのスタッフを叱りました。
僕がスタッフを叱ることはよくあることなので、この連載をお読みの皆様は深刻に捉えないでいただきたいです。
そして、もし、この記事を読んだスタッフが凹んで気持ちを切り替えなかったり、ヘソを曲げたりしたら、僕は絶対に許さないことを先にお伝えしておきます。
#学校じゃないので
さて。
何に対して叱ったかというと、端的に言うと、「リモートワークの共有不足」です。
今って、会社(オフィス)に行かなくても仕事ができるじゃないですか?
それこそ僕なんて、CHIMNEY TOWNのオフィスに行くことは年に一度ぐらいで、それもオフィス見学みたいなもんで、オフィスで仕事をしたことは一度もありません。
僕は基本、自宅アトリエで仕事をしています。
僕がオフィスに行くと(移動時間が無駄になって)生産力が落ちるからです。
今は、僕と同じように、リモートワークを当たり前にしている人は少なくないと思います。
こうなってくると、「オフィスって要らないんじゃないか?」という話になりがちなのですが、僕は「オフィスは必要!」と思っている派です。
そのことについて今日はお話しします。
リモートワークを選ぶ時に大切にしなきゃいけないのは...
「会社(オフィス)に行く理由」はいくつかあって、チームとして、ここを共有しておいた方がイイと思うのですが、まず、「監視されないと働けないヤツがいる」ということですね。
皆が皆、自分で考えて価値創造に向かって走れるわけじゃなくて、「あれをしろ!」「これをしろ!」と指示されないと動けない(価値を作れない)人は全然いるし、サボれる環境があれば、とことんサボるヤツは全然いるんですね。
「自ら苦労に向かえる人」というのは、その先に待っているリターンをイメージできている人で、そういうものがイメージできていない人は、なるべく苦労から逃げようとする。
働く理由の真ん中に「給料」があって、「どれだけ働いても給料が同じなのだから、なるべく働きたくない」という考えを持っている。
こういう人が大半だから、面倒臭いですが、手を動かしているか否かを監視する「オフィス」というシステムは必要なんです。
ただ、今話したのって、「会社と社員」あるいは「上司と部下」という関係上の話だと思うんです。
「監視しないとサボるヤツがいるから、監視する仕組みとして『オフィス』は必要だよね」という。
今日、お話ししたいのは(先日、スタッフを叱った内容は)そうじゃなくて、「上下関係」じゃなくて、「横関係」に目を向けろ…という話です。
会社やチームは「価値を生むこと」に向かうべきで、その為にリモートワークの方が良いのであれば、リモートワークを選ぶのが正解だと思います。
ただ、その時に大切にしなきゃいけないのは、「上司への報告」だけじゃなくて、「同僚への報告」で、「自分が何の為に○○をやっているのか?」を共有しておかないと、同僚の不満が出ちゃうんです。
「あいつ、何をやってるの?」「リモートワークをいいことに、サボってんじゃないの?」という不満が。
【同僚への共有】は、これまで以上に丁寧にした方が良い
具体的な話をすると、フィットネス事業を始めようとしていた若手スタッフがいたんですけども、上司との話し合いの中で、「今はフィットネスじゃなくて、もっと他にやることがあるよね」となったらしいんです。
その判断自体は素晴らしいと思うのですが、そのことを同僚は知らないんです。
「フィットネス事業をやろうと思ってます」と相談された僕ですら知りませんでした。
僕ですら「お前、フィットネスの事業展開、いつまでタラタラやってんの? とっととやれよ」と思っていました。
でも、話を聞いてみると「フィットネスの話は一旦保留して、今は○○に向かってるんです」と返ってきて、「なるほどね」となりました。
会社や上司は「その子が今、何に時間を割いているか?」が把握できているから納得感を持って付き合えるのですが、そんなことを知らされていない同僚からすると「あいつ、『フィットネスをやる』とか言っておきながら、全然、話を進めてなくね? …あいつ何やってんの?」状態で、不満はたまる一方。
「俺たちが働いて働いて作ったお金が、何もしていないアイツの給料になってるの?」という。
スタッフの名誉の為に言っておきますが、その子は何もしていないわけじゃ決してなくて、ちゃんと頑張ってるんです。
ただ、リモートワークだったら、それが、なかなか見えてこない。
「リモートワークの成果」を共有されている上司には見えていても、そういった共有が一切なされていない同僚には、まるで見えてこない。
「オフィス」という仕組みは、上下関係の信用創造だけじゃなく、横関係の信用創造もやってくれていたんです。
仲間同士で疑い合ってプラスになることなんて一個も無いので、リモートワークを選ぶのであれば、「今、○○をやっています」「こういう狙いがあって△△に向かっています」という【同僚への共有】は、これまで以上に丁寧にした方が良いと思います。
言わなくても分かることはあるけれど、言わないと分からないこともあるので。
と同時に、僕のダメなところもあって…
その子が今やっていることをちゃんと吸い上げて、僕の方からも、その子の同僚に対して「アイツは今、○○を頑張ってるんだよ」という共有をしてあげるべきだと思いました。
ここは反省です。
「共有」を甘く見たリモートワークはチームの崩壊に向かっちゃうので、ここは気をつけたいところです。
あなたのチームはどうですか?
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お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
10月11日(水)に愛知、
10月12日(木)に静岡、
10月16日(月)に新潟、
10月18日(水)に大阪、
10月22日(日)にオーストラリア、
11月02日(木)に北海道、
11月06日(月)に福井、
11月07日(火)に大阪、
11月11日(土)に愛知、
11月27日(月)に愛知、
11月29日(水)に沖縄、
11月30日(木)に岐阜、
12月11日(月)で群馬、
12月18日(月)に宮城でそれぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報
よろしくお願いします。
西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
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