PERSON

2023.10.14

バリキャリ・河村真木子流「海外でモテる男子と活躍する女子」の育て方

国内外でメンバー1万人超え、“最先端の情報が集まる”と人気のオンラインサロンを主宰する河村真木子さん。アメリカの高校と大学で学び、外資系金融機関でキャリアを磨いてきたバリキャリ金融女子が提案する「海外でモテる男子と活躍できる女子」の育て方とは。

河村真木子

日本人女性はモテモテなのに、男性はイマイチなのはなぜか?

来日中の外国人は「日本は物価が安い!」と口をそろえて言い、北海道の某リゾート地は外国人の購入で土地価格が急上昇。深刻な円安が進む日本は、いつのまにか外国から“買われる国”になっている。となれば、高収入を得て豊かに暮らすために海外に渡る動きが、今後ますます加速する可能性は大。今のうちに“我が子のグローバル化”を進める必要がありそうだが……。河村さん、日本男児は海外でモテますか!?

「モテません(笑)。国によっても違うとは思いますが、残念ながらアメリカではその可能性の方が高いと思います。少なくとも私の周囲には、日本人男性とアメリカ人女性のカップルはあまりいませんし、結婚まで至るケースはほとんどないような気がします」

その主な要因は、日本人男性に潜む、家父長制をベースにした“男の子ファースト”的な感覚。本人にその自覚はないとしても、男女平等に敏感なアメリカでは、とたんに見抜かれてしまうらしい。

「『女性は出しゃばらず、男性を尊重すべき』と刷り込まれてきた日本人男性と、自分の意見をはっきり口にするアメリカ人女性は、きっと相性が悪いのでしょうね。だから、お互いに惹かれ合うことが少ないのかもしれません。

逆に日本人女性はすごーくモテます。やさしくて、いつもニコニコしていて、男性に合わせてくれるイメージがあるから。この私でさえ、アメリカ人から『真木子はおとなし過ぎる。もっと自己主張をすべきだ』と言われていたくらいです(笑)。

でも、“モテ”ではなくビジネスの世界での活躍を目指すなら、日本人女性はもっとパワフルにならないと。アメリカでは、どんなことに対しても自分の意見を持ち、それをはっきり口にできないと、認めてもらえません。ウォール街だと、それにプラスしてパッションとアピール力も必要。自分が80%くらいできることを、『120%できます!』と言えるハートの強さが求められるのです」

河村真木子/Makiko Kawamura
1976年奈良県生まれ。父の転勤に伴い、10歳~15歳をシンガポールで過ごし、'92年に帰国。大阪府の公立高校に入学したものの、'94年、単身でアメリカに渡り、ロサンゼルスのLe Lycee Francaise de Los Angels高校に編入。'96年同校卒業後、関西学院大学に入学するも自主退学し、再び渡米。コミュニティカレッジを経てUCバークレーに編入し、2000年に卒業。外資金融機関などでキャリアを積んだ後、'21年、オンライン事業Holland Village Private Salonを設立。美容商材、炭酸パックブランド「Carrie」開発販売も展開している。著書に『超フレキシブル人生論 ”当たり前“を手放せば人生はもっと豊かになる』

幼少期からグローバルスタンダードに触れさせる

我が子を、「海外でモテる男性」「ビジネスで活躍する女性」にするために、親は何をすればいいのだろう。河村さんの提案は、「幼少期から、日本以外の常識や価値観に触れさせること」だ。

「アジアには、日本と同じく男女平等意識が薄い国があるかもしれません。けれど、同じアジア圏でも、香港やシンガポールの人たちは、欧米ではどう振る舞うべきかわかっていて、自国での言動と使い分けている気がします。それは、社会がインターナショナルで、子供の頃からさまざまな価値観に触れているからではないでしょうか」

例えばレディファースト。国際都市シンガポールや香港では、外国人が女性に対してどのように接しているかを目にする機会が多い。女性の話を一生懸命聞いたり、小さな花束をデートに持っていくなど、幼少期からコミュニケーション能力を磨いてる男性の姿が“普通”に存在しているのだ。

「一方の日本はシンガポールや香港ほど国際化してないため、独自の文化がまかり通ってしまい『上から目線』で会話してしまうなど、外に出た時にとんでもないギャップとして跳ね返って来る。
これが日本人男性の非モテに繋がっていると分析します。

日本とアメリカ、どちらがいいか悪いかではなく、自分たちの常識がすべてではないということを知るのが大切。ただし、言葉で伝えるだけだと子供はピンと来ないので、体験させるのがベストです。海外留学やホームスティ、サマースクールも良いですし、日本でインターナショナルなイベントに参加するだけでも効果があると思いますよ」

そうした体験の中で、男子は男女平等の意識を育み、女子は自分の意見を持ち、主張する大切さを認識できるのではないかと、河村さん。

「少子高齢化が深刻な日本は、今後移民をはじめ外国人の受け入れが進むことでしょう。ビジネスにおいても、海外資本がどんどん入ってきて、日本企業なのに同僚の半分が外国人というケースも起こりえると思います。つまり、子供が海外に渡ろうが、一生日本で過ごそうが、グローバル化は避けられないということ。子供が豊かな人生を送れるように、今のうちにグローバルスタンダードに触れさせることをおすすめします」

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=鮫島亜希子

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