PERSON

2023.04.01

上原浩治×高橋由伸|野球以上に熱狂中!? 黄金コンビのゴルフに密着

1975年4月3日。まったく同じ日に生を受け、ともにスター選手として日本の野球界を牽引してきた高橋由伸氏と上原浩治氏。今なお強い絆で結ばれた大親友であり、ゴルフ仲間でもある。そこで今回はふたりのラウンドに密着! ゴルフ愛をたっぷり語ってもらった。

高橋由伸氏(左)と上原浩治氏(右)

上原浩治「大人が一日遊ぶのにゴルフは最適!」

現役時代から親友として交流を続けている高橋由伸氏と上原浩治氏が、長年にわたって熱中しているのがゴルフ。現在アメリカに居を構える上原氏が帰国する際は、必ずラウンドに出かけるという。そこで今回は名門コース、東京よみうりカントリークラブでの、笑い満載、エンジョイゴルフに密着!

上原 (ティーグラウンドに立つ高橋氏に対して)今日は心の声を外に出しちゃうよ。左右に散っちゃえ〜、チョロしちゃえ〜。うわっ、ナイスショット!

高橋 どうも!(笑)。

ゴルフをする高橋由伸氏

元読売巨人軍監督・野球評論家
高橋由伸/YOSHINOBU TAKAHASHI

1975年千葉県生まれ。1997年、ドラフト1位で読売巨人軍に入団し、新人打率3割を皮切りに長年にわたってチームを牽引。2015年現役引退後に監督に就任。2018年からは同球団の特別顧問を務め、野球解説者として幅広く活動している。

上原 コレが由伸なんだよな。オレがどんなに乱そうとしても、常に冷静で、マイペース。なかなか崩れてくれない。現役時代と変わらず完璧やん。

高橋 いやいや、見せないようにしているだけで、上手くいかない時は内心イライラする。それがプレイにも響いているよ。

上原 見せないところがスゴいんだよ。オレは、イラついてもマイナスでしかないってわかっていてもできないんだよね。

高橋 わかりやすいのもウエのいいところだから。それに、ふたりともここ数年の平均スコアは80台半ばくらい。結果は変わらないんだから問題ない。

上原 まぁ、いいか。由伸といい時間を過ごせれば。

ゴルフをする上原浩治氏2

野球評論家
上原浩治/KOJI UEHARA

1975年大阪府生まれ。1998年にドラフト1位で読売巨人軍に入団し、2009年メジャーリーグへ。2013年、日本人初のリーグチャンピオンシップ、ワールドシリーズ胴上げ投手となる。2019年の引退後は解説者のほか、YouTubeなどで活躍。

高橋 (髙橋)尚成とか、ゴルフ仲間はいろいろいるけれど、どんなゴルフをしたいかは人それぞれだよね。その場を楽しめればいいという人もいれば、スコアを追求したい人もいて。

上原 オレは完全に前者。キャディさんを笑かせたら、スコアから2打マイナスって自分のルール決めているから。

高橋 そんなこと言いつつ、実は上手くなりたいと思っているでしょ。

上原 上手くなりたいよ、けどなれないんだよ。そもそもちゃんと習ったことないしね。

高橋 ふたりとも、ゴルフを始めたのはジャイアンツの納会ゴルフがきっかけ。だからもう25年くらいやっていることになるけれど、確かに完全に我流。当然のことではあるけど、現役時代はオフシーズンに数回行く程度だったし。練習しないで上手くなろうという、その根性がもうダメだよね。

上原 オレは今もラウンド直前の練習すらしない(笑)。

高橋 自分もずっとそうだった。でも、この前一緒に回るメンバーに誘われてラウンド前にクラブを振ってみたんだよ。そうしたら1ホール目が確実に違った。やっぱり練習はすべきだって実感したんだよね。

上原 おいおい、今でさえ由伸のほうが6対4の割合で勝っているんだからやめてよ。

高橋 最近は時間が取れるようになって週1ペースで回るようになったせいか、上手くなりたいという気持ちが強くなってきたのかも。自分で自分に期待しているから、それに応えたいし、超えたいんだよ。伸び代、まだあると思っているから。というか、あってほしいな〜。

上原 真剣に習い始めたら、10打のハンデもらうよ〜。

牽制し合う高橋氏と上原氏

最初にティーグラウンドに立ったのは高橋氏。上原氏が「散っちゃえ~」と念じるもナイスショット。

ゴルフをする上原浩治氏1

ともにドライバーの飛距離は230ヤード超え。フェアウェイでほぼ並ぶなど、ボールも“仲良し”。が、そこは負けず嫌い同士。何番で打つか相手の様子を探り、牽制し合う場面も。

高橋由伸「自身と向き合えて学びもあるスポーツ」

互角の戦いを繰り広げ、勝負はつかなかったものの和やかなムードでホールアウト。親友との久しぶりのゴルフは、互いの変わらぬ関係を再認識する時間にもなったようだ。

上原 ゴルフは大人の遊びとしてちょうどいいよね。一日どこかへ出かけようとなった時に、ゴルフをして、そのあと一緒に飯食って。

高橋 確かに。ゴルフは適度な距離感があるのもいいんだよね。ラウンド中ずっと隣にいるわけではなく、仲間と一緒の時間もあれば、自分ひとりだけという時間も持てるから。

上原 ティーショットのあとにバラバラな方向に別れ、次はグリーン集合とかね。

高橋 年齢問わず、誰もが同じ条件で楽しめるスポーツなのも魅力だよね。熱中し始めたのは現役を引退してからだけど、今からでもベストスコアを狙えるわけだし。

上原 確かに、野球ではそうはいかない。

高橋 それにチームスポーツと違って、すべて自己責任。やった結果は全部自分に跳ね返ってくるし、たとえ上手くいかなくても、それはそれでいい刺激になるんだよね。自分にとってゴルフは、自身と向き合う大切な時間にもなっていると思う。

上原 自然のなかに身を置くというだけでも、リフレッシュできるよね。カートに乗らなければ7〜10㎞は歩くから、いい運動にもなるし。特にオレは、フェアウェイを外れて山の中に行ったりしちゃうからね。終わったあとはクタクタだよ。

高橋 野球は毎日できたけど、ゴルフを毎日はしんどいね。

上原 野球よりずっとハードなスポーツかも。

高橋 それに、ゴルフって、人脈も広がるよね。ここ数年、野球界以外の人と知り合う機会も増えたけれど、初対面でもゴルフという共通の趣味があると話が広がるし、「今度一緒に回りましょう」ということも結構あってさ。長時間過ごすから、相手の人となりがわかるし、距離も縮まる気がする。いろんな人とやるからこそ、上手くなりたいと思うんだけどね。上手いと気持ちに余裕が出て、もっと楽しめるんじゃないかと。

上原 おいおい、コンスタントに70台出すようになったら、もう由伸のこと誘わないよ。

高橋 別にいいよ。ほかにもゴルフ仲間はいるし、そっちと行くから(笑)。

上原 ウソウソ、冗談だよ〜! そんなこと言わないで、また一緒にやろうよ〜。

ラウンドをまわる2人の後ろ姿

上原氏(左)と高橋氏(右)。上原氏:ポロシャツ¥11,000、ニットベスト¥15,400、アウター¥31,900、パンツ¥17,600、グローブ¥2,420(すべてテーラーメイド ゴルフ TEL:0570-019-079)

TAKAHASHI’S GOLF DATA

ゴルフ歴
25年
年間のラウンド数
50~60回
得意なクラブ
アプローチ
ベストスコア
78
お気に入りアイテム
ひと目惚れして即買いしたゴルフボールを模したピンブローチ。

高橋氏のお気に入り

「会話の糸口にもなるので、ゴルフの時はいつもつけています」

UEHARA’S GOLF DATA

ゴルフ歴
24年
年間のラウンド数
20~30回
得意なクラブ
5番ウッド
ベストスコア
76
お気に入りアイテム
義兄から贈られたネーム入りのマーカー&キーホルダー。

上原氏のお気に入り

「自分の名前が入ったゴルフアイテムは初めて。めちゃめちゃ嬉しくて、大切に使わせてもらっています」

 
「雑談魂」とGOETHEがコラボ!?
「雑談魂」収録の様子
アシスタントの上田まりえさんと上原氏のYouTubeチャンネル「雑談魂」の収録も。2023年5月に公開予定! YouTubeチャンネル「雑談魂」はこちら
東京よみうりカントリークラブ

東京よみうりカントリークラブ
住所:東京都稲城市坂浜685
TEL:044-966-8800

 

この記事はGOETHE2023年5月号「総力特集:死ぬまでゴルフ!」に掲載。購入はこちら▶︎▶︎

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=片桐史郎(TROLLY)

STYLING=久保コウヘイ SPECIAL THANKS=東京よみうりカントリークラブ

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