これまで幾度となく『GOETHE(ゲーテ)』に登場し、抜群の存在感と個性で彩ってくれた三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの7人。各メンバーのインタビューをまとめて振り返る。ELLY編。※GOETHE2020年4月号〜2021年12月号掲載記事を再編。
デビュー11周年。ELLYの挑戦の歴史と未来への挑戦とは|GOETHE2021年12月号掲載
昔も今も、一貫して「特攻隊長」を自任する。ラッパーCrazy Boyとしてマイクを握り、楽曲リリースやソロライブツアーを行ってきたことも、オンライン対戦ゲームの世界で名を上げたことも、ELLYが誰よりも先んじて切りこんできたからこそ成し得た偉業だ。それは好きなことを突き詰める自然さと、広い視野に基づいた戦略的意識の共存に裏打ちされている。
「もともとダンスを始める前からDJもやっていたし、トラックをつくるようになったのはごく自然な流れです。マイクを持つのはLDHになかった文化だし、デジタル配信だったりも会社として対応していないところでした。でも、これからはそれが定番になっていくだろうと思っていたんです。そこで挑戦した結果、今じゃK-POPを見ていてもラップがあるのは当たり前の時代だし、そのなかでLDHの後輩たちもみんなマイクを持つようになってますよね。
ゲームもそうで、コロナがピークになる以前から『もう外に出かける気分じゃないな』って考えていた時に、もともと好きだったことを仕事にしようと思って本気でレベル上げに取り組みました。日本じゃ、まだゲーム好き=オタクってイメージがあるけど、海外だとイケてるカッコいいものって認識なんですよ。アーティストやラッパーがやりこんで世界大会に出るのも珍しくなくて、それこそドレイクが『FORTNITE』をやっていてゲーマーに応援されていたり。そういう動きを見ていて、自分もやってみようと思った感じです」 ▶︎▶︎撮り下ろしカット&続きはこちら
ELLYの肉体論|GOETHE2020年4月号掲載
全力で踊っている時の心拍数はおよそ200。この数字が、ELLYのトレーニングの基準になっているという。
「僕はソロ曲がある分だけ、ツアーでもみんなより踊ってる時間が少しだけ長い。それもあってツアー前は、ダッシュやバイクを全力で3分間やって休憩っ てトレーニングを繰り返して、心拍数200を維持できるように追いこんでいます」
全身のみならず、力を入れるのが”肩”のトレーニングだ。 ▶︎▶︎撮り下ろしカット&続きはこちら
デビューしてから10年分の想い|GOETHE2020年4月号掲載
人生で一番早かった10年だった気がします。でも、ダンスだったり音楽だったり、自分の好きなものに対して一生懸命やるっていう意味では、何も変わってないかな」
2010年のデビューからここまでの時間を、ELLYはそう振り返る。
「10年前から頭のなかにあった景色が、今目の前に現れている。ここにたどりつけたことが素直に嬉しいですね。音楽的にも、バラードでも強いヒップホップでもダンスミュージックでも、いろんな色に変化できるライヴアーティストになった。それが僕らのこの10年の成果だと思ってます」
決して平坦な道のりではなかった。アーティストとしてひとり立ちする道程では、葛藤もあった。
「デビューから2〜3年くらいは、自分たちが発信したいものをやっているというよりは、勉強の期間だという感覚がありました。もちろんそれも大事な経験なんですけど、『もっとこういうことをやりたい』と考えているのになかなか表に出せない時期は一番つらかったですね。そういう思いが、メンバーみんなのなかでだんだん大きくなっていった。それを乗り越えて、自分たちの思いをしっかり乗っけたものを出せるようになった時に、ドアがパッと開けた感じはありました」 ▶︎▶︎撮り下ろしカット&続きはこちら