世界的メゾンや自動車メーカーの名前を冠した高級レジデンスには、建築のみならずインテリアやガレージにいたるまで、ブランド哲学が宿っている。日常そのものをラグジュアリー体験へと昇華する、至高の住処を覗いてみる。今回は「レジデンス バイ アルマーニ/カーザ」を紹介する。【特集 超絶レジデンスとシェア別荘】

レジデンス バイ アルマーニ/カーザ
2025年9月に逝去したジョルジオ・アルマーニ氏による直接監督のもと、コンセプトづくりから施行管理まで、レジデンス開発やそのインテリア監修を行ってきた「アルマーニ / カーザ」。インテリアホームコレクションブランドとして、2000年に設立されて以降、マイアミやロンドン、イスタンブール、ムンバイ、マニラなど、世界29ヵ国にわたり、40ものレジデンスを展開する一大プロジェクトへと成長を遂げた。
すべての住空間は一貫してアルマーニらしいモダンでシンプルなスタイルを確立。生前、普遍的なエレガンスを追求し続けたアルマーニ氏の精神が今も世界各地で息づいている。
アルマーニ レジデンスのなかで最高峰と謳われるのが、2020年に竣工したマイアミのサニー・アイルズ・ビーチに隣接する「レジデンス バイ アルマーニ/カーザ」だ。建築界の巨匠、シーザー・ペリ氏が設計した全308邸、60階建てのタワーレジデンスには、レストランや映画館も併設。備えつけられたインテリアはすべてアルマーニ/カーザのもの。そこはマイアミビーチの絶景を望む、アルマーニ氏の美学が隅々にまで透徹した比類なき空間だ。
各国のレジデンスによって様相はさまざま。イスタンブールのボスポラス海峡に位置する「マッカ レジデンス」、建築家ダニエル・リベスキンド氏によるムンバイの複合用途タワー「ザ ワールド タワーズ」とマニラの「センチュリー・スパイア」、ロンドンのタウンハウス「プライベートレジデンス・イン・ナイツブリッジ」など。各地の文化を汲み取りながら、新しいライフスタイルを提唱し続けている。
これから誕生する注目のレジデンス
この記事はGOETHE 2025年12月号「総力特集:超絶レジデンス+シェア別荘」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら








