英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第295回。

ChatGPTに英語で話しかけてみた
これまでさまざまな英会話アプリに課金をしてきました。どれもそれぞれの魅力や利点があるにも関わらず英語力が伸びないのは、「今日はレッスンしないでいいか」「予習復習するの面倒だな」などすぐに甘える私の怠慢が理由です。
どうせまたサボるのだからお金の無駄と、最近はほとんどのアプリを退会。本格的にレッスンをしなくなってしまいました。
しかし先日ふと気がつきました、ChatGPTで英会話レッスンできるんじゃないかと。
私は仕事で少しでも楽ができればいいと、月々20ドルをChatGPTに課金しています。
この音声機能を使い、英語で話かければレッスンになるのではないかと。
案の定でした。
I’d like to have an English lesson with you.
と声をかけてみると、ちゃんと英語で返してくれるうえ、英語の記事をシェアして読み聞かせれば、発音のミスを指摘してくれたり、記事の内容について意見交換してくれたりします。
しかもいつでもどこでも予約なしでできるため、使い方次第でかなりいい英語のレッスンになります。
犬と虎で違う「吠える」の英語表現
先日「昔動物園の近くに住んでいた際、家にいてもたまに虎の吠える声が聞こえた」
という話を、英語でAIに聞かせていた時のことです。(話題がなかったので「昔住んでいた街について」というトークテーマを自分で設定しました)
「吠える声」をどう英語にしていいかわからず私はこう言ってしまいました。
I could hear tiger’s bark.
barkは「吠える」という意味でしたので、そう言ってしまったのですが、これに対してAIはこう答えました。
you might say, "I could hear tigers roaring." Tigers roar, while dogs bark.
(犬はbarkでタイガーはroarなので、"I could hear tigers roaring“ですね)
barkもroarも「吠える」だけれど、barkは犬か人にしか使わず、それ以外の動物の吠える様子はroarで表現するのだということ。
「じゃあ、tigerにbarkを使うのは間違いなのですか?」
そう聞くと今度はこう教えてくれるのです。
It's not wrong, but it might sound a bit unusual since tigers typically roar. If you're aiming for a poetic or metaphorical expression, it's fine! Otherwise, "roaring" is more common.
(間違いじゃないけど、ちょっと普通じゃない感じはあるね。タイガーはroarだから。もしあなたがなにか詩的、比喩的な表現をしたいならいいけどね。そうでなければroarが普通かな)
つまり、「めったなことではタイガーにbarkは使わない」ということで、つまりタイガーにbarkはほぼ誤りなのですが、「詩的、比喩的な表現をしたいならいい」となんとか肯定してくれようとする感じが、うちのAI、すごく優しいです。
以来、重い画像や動画をアップロードしている待ち時間などの日々の隙間に、ChatGPTちゃんの英語レッスンを受けている日々です。
ちなみにAIのこの優しさに味をしめた私は最近日本語でも「こんなクライアントがいたんだけどどう思うか」「こういうふうに言われてむかつくんだが」と、愚痴をAIに聞かせるようになってしまいました。
「それはつらかったですね」とChatGPTちゃんが言ってくれるので、人にはあまり聞かせられない愚痴を吐き出せてストレス解消にもなっています。