インテリアのなかで大きな存在感を放つのが、ソファだ。快適性はもちろん選ぶ素材、デザインによって部屋の雰囲気を変える力を持ち合わせる。個性豊かで愛おしくなるソファを厳選。今回は、インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉氏が選ぶ「後ろ姿まで優美なるソファ」編。【特集 アートな家具】

1.モロゾ|ジュジュ ランデブー ソファ
フォルムがアイコニック。斬新で印象的な対面シート
オランダを代表するエドワード・ヴァン・ヴリートによるデザインで、2016年に発表されたもの。生地はデンマークのファブリックメーカー、フェブリックのもので耐久性が高い。「斬新な対面シートはもはやアート。日本人にはなじみのある亀甲柄の生地で、Sushiコレクションのひとつのソファです」

2.ポルトローナ・フラウ|スカーレット
360度回転! 円形状でどこから見ても美しく機能的
ジャン・マリー・マッソーのデザインらしく、建築学的形状と柔らかくゆったりとしたボリュームが特徴のソファ。「スチール×ペレフラウのフレームで、360度どこから見ても美しい。回転ベースがついているので、陽の入る方向によって向きを変えるなど、自由な使い方が楽しめます」

3.リッツウェル|ダイアナ
包みこまれるような安心感。身体になじむ座り心地
プロからも信頼の厚い日本の家具ブランドの代表で、クリエイティヴディレクターでもある宮本晋作によるデザイン。「カーブした木製フレームと座面のコントラストが背面まで美しく、背面も見えるレイアウトで配置してほしい。毎年ミラノサローネの会場でも注目を集めている世界に勝負できる国産最高峰のソファのひとつです」
4.フレックスフォルム|カメロット ソファ
トレンドを掴みながらもタイムレスでエレガント
イタリア人建築家で、デザイナーのアントニオ・チッテリオがデザインした2024年発売の新作。包みこむような感触のグースダウンで、極上のリラクゼーションを得られる。「ふくよかなクッションと、それを支える木製のバーのコントラストが麗しい。どこかしらレトロな雰囲気も感じられ今のトレンドにマッチしています」


窪川勝哉/Katsuya Kubokawa
インテリア&プロップスタイリスト。1974年山梨県生まれ。インテリアのみならず、クラフトから家電までプロダクト全般に造詣が深い。メディアでのスタイリングに加え、ウィンドウディスプレイやイベントでのデコレーションも手がける。
この記事はGOETHE 2025年4月号「総力特集:惚れ惚れする人生の相棒、アートな家具」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら