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2025.06.25

A.ランゲ&ゾーネ、世界5大時計ブランドの最新作「1815」の凄さとは

ドイツの名門ブランド、A.ランゲ&ゾーネの代表作「1815」。新開発のムーブメントを搭載した最新作には、“決して立ち止まらない”挑戦への決意が宿っている。

A.ランゲ&ゾーネ「1815」ピンクゴールドケース
1815
新作は2種のゴールドが登場。こちらはあたたかみのあるピンクゴールドケースで、直径34mm、厚さわずか6.4mmと従来の「1815」よりコンパクトなサイズとなった。手巻き、PGケース、径34mm。¥3,850,000

端正なドレスウォッチに質実剛健の美が宿る

世界5大時計ブランドのひとつ、A.ランゲ&ゾーネ。最高峰の腕時計をつくるこのブランドが掲げるスローガンが「NEVER STAND STILL」である。「決して立ち止まらない」という意味のその言葉には、伝統を守りながらも進化を恐れない、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲ(以下、F. A.ランゲ)から受け継がれてきた、時計製作への想いが込められている。

F. A.ランゲは、ザクセン王国の時計師として技術を磨き、生涯を通じて「完璧な時計」を追い求めた人物だ。同時に当時困窮していたザクセン州の街の人々の幸せを心から願い、時計産業の発展に尽力したことでも知られている。実業家としての成功から、貴族の称号を与えられることになったが、それを辞退。その際に彼が語った「人の高貴さはその行いの実にあり」という言葉には名声ではなく、ただひたすらに信じる道をたどり、未来への挑戦を続けたその堅実な人柄がうかがい知れる。

そんなF. A.ランゲの生誕年から名付けられた時計が、「1815」。ディテールに宿る控えめな美しさが、F. A.ランゲの人生に宿る質実剛健の美学を手にする者に伝える。

A.ランゲ&ゾーネ「1815」ホワイトゴールドケース
1815
ホワイトゴールド製のケース。新サイズに合わせて開発された約72時間パワーリザーブの「Cal.L152.1」を搭載。ストラップは手縫いのアリゲーターストラップだ。手巻き、WGケース、径34mm。¥3,850,000

ディテールに宿る普遍の美

最新作はよりコンパクトになった直径34㎜。厚さ6.4㎜のケースが手元に紳士たるエレガンスを薫らせる。わずかに段差のある細身のベゼルやポリッシュとサテンを組み合わせたケースの仕上げなど、上質な美観を生みだすディテールワークへのこだわりも変わらず健在だ。

かつサファイアクリスタルのケースバックからは、F. A.ランゲが開発したアイコニックな4分の3プレートのムーブメントが覗き、グラスヒュッテストライプの装飾や青焼きのブルースクリューとビス留め式ゴールドシャトン、軸受けのルビーなど、職人の手仕事をじっくりと堪能できる。

搭載されているムーブメントは「Cal.L152.1」。東西ドイツ統一後のブランド復興以降、第75番目のキャリバーであり、新開発のムーブメントながらも、フリースプラング式自社製ヒゲゼンマイを備えた、高耐衝撃性を誇る調速機や大きなチラネジテンプを用い、約72時間のパワーリザーブを誇っている。

究極のシンプリシティたる端正な趣に、現代社会にふさわしい機能性を高めた「1815」。伝統を受け継ぎながらもそれをまた超える、とどまることのない挑戦の姿をこれらの新作に見ることができるのである。

A.ランゲ&ゾーネ「1815」文字盤
レイルウェイトラックや6時位置のスモールセコンドが懐中時計を彷彿(ほうふつ)とさせる。
A.ランゲ&ゾーネ「1815」裏側
裏からは新開発の「Cal.L152.1」を眺めることができる。最新ムーブメントながら伝統的なスタイルの意匠が美しい。

【CEO インタビュー】失敗を恐れない文化をつくる

2025年4月、スイス・ジュネーブにてCEOに独占インタビュー。2011年からブランドの舵を取ってきたヴィルヘルム・シュミット氏が語る、新たなる進化のあり方とは。

ヴィルヘルム・シュミット氏
Wilhelm Schmid
1963年ドイツ生まれ。ドイツのアーヘン大学で経営学を学んだ後、主に自動車業界で活躍。BPカストロールやBMWを経た後、2011年よりA.ランゲ&ゾーネのCEOに就任した。

国境を越え、世代を超え、世界中で愛されるA.ランゲ&ゾーネのタイムピース。同社の時計は常に、職人たちの見事な手仕事とともに語られる。そんな作り手の息吹を感じるクリエイションは、チームワークの絆があってこそ誕生した。

「リーダーとしてチームを統括するうえで私自身が考えているのが、『失敗を恐れない企業文化』を構築するということ」

同社CEOのヴィルヘルム・シュミット氏はこう語る。

「私自身、運がいい日でも成功したと思うのは55%くらい。残りの45%以上は間違えてしまったという後悔を、日々の仕事で感じています。時計製作はすべてチームワークで行いますから、リーダーである自分が自らのミスを明らかにすれば、現場の空気も変わるはず。自らの失敗を認めることで、本当の意味での物事の改善や成長が生みだされるのですから。それぞれの専門分野を持つ職人たちが密接に連携することが要される現場では、失敗を責める文化ではなく、起こってしまったミスを学びに変える企業文化を築いていかなければならないのです」

F. A.ランゲから受け継がれてきた「完璧な時計づくり」。それはひとりの天才がもたらす革命ではない。シュミット氏は優れたリーダーに頼るのではなく、チームが一丸となって前に進む企業が最も強い、と考える。

「私が最近聞いたなかで印象的だった言葉が、『もしあなた自身がその部屋の中で一番賢い人間であった場合、そこはあなたのいるべき部屋ではない』です。リーダーとして、『ここは絶対に変えない』という確固たる哲学を明確化することは必要ですが、変わりゆく時代と環境に伴い、柔軟に対応していくことも重要だと思っています。ですから、私たちはもちろん、若手の育成にも力を注いでいます。彼らには失敗を恐れず、そこからたくさんのことを学んでほしい。『NEVER STAND STILL(決して立ち止まらない)』という指針は、誰かの才能に依存するのではなく、個々が自分の力を信じ、互いに補い合うことから始まるのです」

7月に10組限定の読者イベント「GERMAN NIGHT」を開催!

A.ランゲ&ゾーネとゲーテがコラボレーションしたスペシャルなイベントを、2025年7月25日にフェアモント東京にて開催。当日に初披露となる新作時計の発表や高級腕時計専門誌『クロノス日本版』の編集長・広田雅将氏とゲーテ編集長・池上雄太とのトークセッションなど、さまざまなコンテンツを実施予定だ。

問い合わせ
A.ランゲ&ゾーネ TEL:0120-23-1845

TEXT=野上亜紀

PHOTOGRAPH=五月女幸希

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