カール・ハンセン&サンが初の製品化にこぎつけた、建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンによる「VLA61 モナークチェア」に注目。
世界中のオークションで高嶺の花とされた幻の椅子
デンマークを代表する建築家であり、デンマークモダニズムの父とも呼ばれるヴィルヘルム・ラウリッツェン。彼が1944年にとある建築プロジェクトのためにデザインしたチェアが「VLA61モナークチェア」だ。
結局、その建築は実現せず、椅子も10点が製作されたのみ。この希少な椅子は世界中のオークションを賑わすコレクターズアイテムとなったが、今回、カール・ハンセン&サンがはじめて製品化し発売することになった。
ゆったりとした座り心地の良い座面、湾曲するアームレスト、オーガニックなティアドロップ形のバーの曲線など、軽快かつ豊かな表現が特徴で、小さく真鍮を施した脚部や手作業で磨かれた接合部などのディテールには、ラウリッツェンならではのデザインが息づく。
多くのパーツが二重に湾曲している「VLA61モナークチェア」の製品化は、家具製作の長い歴史と多くの経験をもつカール・ハンセン&サンにとっても困難を極め、ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツとの協業により、複雑で時間のかかる作業を経て製品化が実現したという。
「VLA61モナークチェア」は2023年10月2日(月)発売だ。
問い合わせ
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京/大阪 https://www.carlhansen.com